夫のマシュウです。
妻の父親が、すい臓に「腫瘍」が見つかり、
妻は、父親との「残された時間」を、毎日、グループホームに通って
親子水入らずのひとときを過ごしています。
今日も父親の好物をバッグに詰めて「ちょっと、行って来るねー!」と
私に明るく声を掛けて行きました。
今日はちょっと帰りが遅いなー?と思っているとチャイムが鳴り、妻のご帰還!
しかし、元気がなく様子がちょっとおかしい💦
私「お義父さんは、どうだったの?具合でも悪いの?」
妻「お父さんは変わらずなんだけど、施設の管理者から悲しいことを言われたよ」😢
と、しゃべりだしました。
その1・おむつ交換を嫌がる?
義父は、最近、自室内にあるトイレに「行くよ」と声を掛けても、
「まだ行かなくてもいい」と言って断るそう・・・
結局、失禁してしまい、しかも、おむつ交換をとても嫌がるといいます💦
要は「手こずらせて困る」ということです。
妻は謝りながらも、
「緊急入院した時、病院ではおむつの中にするように指導されていたせいで、それ以来トイレに行かなくなったんです。それに、老化と病気のダブルパンチで、体力もなくなり、トイレに立つのが辛くなってきたのではないでしょうか?」と話したそうです。
また先日、妻が、偶然、父親の部屋でおむつ交換をしているのを垣間見た様子では、
立ち上がるのが辛い父親を無理やり立たせたまま交換しているように見えたそうです。
以前、おむつ交換を男性の職員がしていた時は、
父親は明るく笑いながら応じていたそうなのです。
私は「どうも扱い方に問題があるんじゃないか?」
「立ったままの姿勢が苦しくて、嫌がっているんじゃないの?」
「今度、どういう体勢で交換しているか聞いてみるといいよ」と言いました。
管理者が迷惑している様子を察した妻は、
「父親が手に負えないようでしたら、入院できるよう手続きしていただけませんか?」と頼んだそうです。
管理者「お父さんは、まだ時間はものすごくかかりますが自力で何とか食事もできるし、
手押し車で少しなら歩くこともできるので入院は断られますよ」との返事!(@_@)
ここで、妻が先日の父親の退院時の事を思い出しました。
それは、迎えに来た管理者が「どうしてこんなに早く退院なの?」と妻に言い、
さらに、ベッドから管理者の用意してくれた車いすに移動する際、
父親が妻に「靴をはかせてくれないか」と言ったのを横で見ていて、
「退院したら、娘さんのように甘えられないからね!明日からは靴も自分で履くんだよ」
と、きつい口調。
長期入院になるはずの父親がわずか5日で帰って来ることなり、
この時点ですでに「厄介者」だと思われたようです😢
「○○さん、早く退院出来てよかったですね~」と、ウソでもひとこと、言ってほしかった
と妻はこぼしていました。
その2・ヘルパーに甘える?
「最近、職員たちに甘える行動が目立ってきているが、その原因は、娘さん(妻)が毎日のように面会に来て、甘やかしているから」と言われたというのです。
妻はその時、がく然として「父親はもう寿命があまり長くないと思うので、
できるだけ会う時間を多くとりたい」と言ったそうですが、
「別に面会に来ちゃいけないという訳じゃないんですけど・・・」
と、管理者からは弁解??めいた言葉が返ってきたそうです。
私たちは、以前、介護ヘルパーをしている知人から、
「できるだけ会うようにしてあげなさい。家族が少しでも接してあげることが大事なんだよ!」というアドバイスをいただいていました。
入所当時は、まだ帰巣本能なのか、父親は「家に帰りたい!」の反乱をくり返し、
私たちはもちろん施設の方も煩わせた苦い経験から、面会に行くのも時間を開けて、
しかも短時間にしていました。
ですが、最近はそのようなことを言う元気すらありません。
あたかも、妻が面会に来るから、父親が甘えて職員に面倒を掛けるようになった、
というような言い方・・・
これは、自分たちの負担が増えるから「面会に来るな」ってことでしょうか。
その3・夜中に呼び出す?
父親が夜中に、大きな声で当直の職員さんを呼んで「甘いものが欲しい」と訴えるとのこと。
「夜中なので、他の寝ている人の迷惑になって困っている」ということらしいです。
でも、それは毎晩のことではなく、他の入所者さんからクレームがきたわけではないのです。
私はひと口に認知症といっても、いろんな症状の方がいて、夜中に徘徊する方がいたり、
さまざまではないかと・・・
そして、その対応は通常業務の一環でもあるし、義父の件も、その範囲のことじゃないのって思うのですが・・・
家族はどうすればいいの?
これらの「困りごと」を聞かされた妻は「家族としてどうしたらいいのでしょうかね?」と
聞いたところ、管理者からは「難しいですね~」という返答。
これじゃあ解決にはなりません。
家族は、悩むばかり。
さらに帰り際、
「面会に来ちゃいけないってことではないですからね」と念押しされたそう・・・
知ってか知らずか、義父も「あの人は一番、おっかないんだ!嫌いなんだよ」と
妻にこぼしたらしいです。
たとえ、相手が認知症の老人だろうと「面倒だな!いやだな!」と思って接すると、
それが言葉や扱い方に現れて、ちゃんと相手に伝わります。
家族としては、甘く見ないでほしい・・・と言いたくなります!
逆にやさしく声を掛けてくれる方もいて、義父はその方のことは良く言います。
認知症だからといって、ひとりの人間! 感情もあります!
対応してくれる職員さんの人間性だってわかるんです!
入所からもうすぐ丸7年、その間、管理者が2回、変わりました。
トップに立つ者の「人間性」が、介護の仕方や、施設の雰囲気などに
大きな影響を与えるようにも思った、妻の話です。