シネマ歌舞伎「法界坊」を観てきました

夫のマシュウです。

先日、妻アンと、札幌シネマフロンティアの「月イチ歌舞伎」で上映中の10月の演目、

シネマ歌舞伎「法界坊」を観てきました。

以前のテレビ番組で、中村勘三郎さん一家が平成中村座で活躍するドキュメンタリーを観たり、一昔前になりますが、NHKBSの番組で中村勘三郎さんの2007年「法界坊」ニューヨーク公演の模様を観ていました。

今回の上演は、2008年のものですから、いわば凱旋公演といったところでしょうか。

あらすじ

舞台のオープニングでは、登場人物の関係が複雑なので、それぞれの役どころの紹介から始まります。

さて、あらすじは、京の公家吉田家のお宝「掛け軸」が盗まれ、手代に身をやつした「要助」(中村勘九郎)と恋仲である永楽屋の「お組」(中村扇雀)が探し求めています。

それを知った、中村勘三郎さん演じる「法界坊」という金と女が大好きな乞食坊主と、

これまた好色な2人「勘十郎」(笹野高史)と番頭の「正八」(片岡亀蔵)がみつどもえで、お宝をネタに「お組」をものにせんと悪知恵を使った策略を繰り広げるのです。

そこに、要助を慕う許婚の「野分姫」(中村七之助)が絡むのです。

法界坊のたくらみを阻むのが、中村芝翫さん演じる元吉田家の家臣で今は道具屋の「甚三郎」で、2人の掛け合いが見ものです。

ところがいつの間にか、殺し合いという刃傷沙汰に発展してしまいます。

そして、法界坊は切られて怨霊となってあらわれ・・・

出典:シネマ歌舞伎パンフレットより

全編150分の大作で、前半約2時間、法界坊の破戒僧としてのハチャメチャな行動と悪人なのに、どこか憎めない愛嬌が観る人をひきつけます。

休憩をはさんで後半の30分は、隅田川河畔を舞台に、歌舞伎の大切所作事(おおきりしょさごと)といわれる舞踏「双面水照月(ふたおもてみずにてるつき)」では、法界坊と野分姫の霊が合体して、その本性を現す場面を圧巻の舞踏劇として演じられます!

感想

アドリブもあるのでしょうか?

勘三郎さんの相手役への突っ込みなどの軽妙な語り口が館内の笑いを誘います。

笑いがたっぷりで、観ている方が汗をかいてしまいました。

「抱腹絶倒」というのはこういうことをいうのですね。

これまたアドリブなのか?

勘三郎さんの、お客さんを巻き込んでの掛け合いにも驚かされます。

アップになると、汗だくの勘三郎さんがセリフを言いまわす迫力に圧倒されます。

演技力やセリフ回しもそうですが、体力的にも歌舞伎のすごさを感じました。

こういうことが彼の寿命を縮めたのでしょうか?今さらながら、早逝が悔やまれます。

歌舞伎は最近はまったばかりで、歴史的なことや、時代背景も詳しくはありませんが、

「法界坊」の「お組」をめぐる3人の男の好色さを表現する演出には、

ちょっとエロさをしつこく感じるのは私たちだけでしょうか?

前半では苦笑してしまう場面があり、ちょっとなぁーという感じがしましたが(^^);

この日が最終日でもあり、歌舞伎の上映としては多い入りで、女性客が大半!

歌舞伎人気って根強いものがあるんですね。

ムビチケがお得!

ともあれ、歌舞伎の面白さに引き付けられた私たちは、

今年度もあと3回の上映があるので、全部観に来ようか?と・・・

ところが、通常の映画であればシニア割などを利用すると1人1,100円で観られるのですが、シネマ歌舞伎は、1人2,100円と結構お高いんです😢

こんな時、便利なのが、ムビチケだということがわかりました。

今まで観た3作もムビチケを利用!

妻と「また3回分のムビチケを買っちゃおうか?」と相談して購入!

楽しみが増えました(^^)

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