夫のマシュウです。
コロナ禍が収まらず、北海道もいまだ「緊急事態宣言下」にあります。
我が家も他人との接触機会を極力減らし、感染防止に努め、自粛を続けています。
しかし
世間では街に出る「人流」が減っていないということで、
それならば、いっそのこと旅行にでも・・・と思いたいところ。
でも、そこは世間の目を気にするお年頃の我ら夫婦です。
う~ん、どこか近間で安心して楽しめることはないか?
と、新聞のイベント案内を見ると
「千住真理子さんのヴァイオリン・リサイタル」の開催告知が目に入りました。
以前も申し込もうと思ったときには早々にチケットが完売していたコンサートです。
ところが、コロナ禍でコンサートが延期!
それが今回、再発売です。
緊急事態宣言下でも、コンサート会場は感染対策もしっかりしているので大丈夫でしょう。
日程は引っ越ししたばかりの週末ですが、妻アンも大賛成!予約することに!😊
そして引っ越し・・・
マンションに移り1週間、部屋の中も片付きつつあります。
しかし、妻の咳が完治してません。
ここ数日、妻「今日は咳してないよ。エッヘン!この分だとコンサートにも行けるよ」
咳が出ることを気にする、これもストレスか?とも思ってしまいますが、
とにかく体調が戻ったことに安堵!(^^;)
というわけで・・・
楽しみにしていた千住真理子のヴァイオリン・リサイタルに出掛けます!
会場は、昨年から耐震補強工事のため閉館していた札幌コンサートホール・キタラです。
中島公園の中をキタラに向かう人・人・人
青空のもと、豊平館(ほうへいかん)の前庭でくつろぐ人々
キタラは目の前です。
ん?あれはアン?(^^)/
ホール内は入場制限されているせいか、定員の半分くらいでしょうか。
オープニングは、千住さんのトークで始まりました。
昨年予定のコンサートが、新型コロナ禍ですべて中止に追い込まれ、
練習だけを黙々と続ける日々で収入も断たれ、精神的にもまいっていたといいます💦
その後も2度ほどコンサートが延期になり、
ようやくこの日、観客を前に演奏することが叶ったと、安堵と喜びの言葉がありました。
千住さんのヴァイオリン「ストラディヴァリウス」から奏でられるメロディは、
この間の辛かった思いも込められているように聴こえてきました。
自粛期間のストレスからか、いささか痩せられたのでは?と思わせるお姿が心配💦
でもエネルギッシュさよりも丁寧さを大事にした演奏が心に染み入り、
夫婦でじっくり聴き入りました。
千住さんのコンサートは2回目ですが、
演奏もさることながら、お人柄のすばらしさにも拍手!👏
プログラムの前半は、
バッハの『G線上のアリア』で始まり、
ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第8番の『悲愴』第2楽章を
ヴァイオリンの優雅な響きにアレンジされています。
さらにベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ第9番『クロイツェル』で
素晴らしいテクニックが披露され聴衆を魅了!
休憩をはさみ、後半はショパンの『ノクターン第2番』で始まります。
続いて、2011年の3.11をきっかけにお兄さんの千住明さんと相談して
CD化したという『日本のうた』から名曲3曲『この道』『浜辺の歌』『荒城の月』が
披露されました。
心に染み入る名曲ばかりです。
さらにドビュッシーの『月の光』
ポンセの『エストレリータ~小さき星~』
ホルストの『ジュピター』
そして最後の締めは、
モンティの『チャルダッシュ』
妻アンが言うには、以前、鎌倉の円覚寺コンサートで聴いたチャルダッシュは
エネルギッシュな印象だったのに、
今回の千住さんの演奏はおとなしく繊細だったと言います。
演奏家それぞれの持ち味なのでしょうね。
それとも千住さんの久しぶりのコンサート活動再開による心境の表われなのでしょうか。
鳴りやまない拍手に応えて、アンコール曲を2曲演奏してくださいました。
千住さんが最近録音したCD『蛍の光~ピースフル・メロディ』に納められた世界の民謡や
名曲の中から、スコットランド民謡の『蛍の光』と黒人霊歌の『アメイジング・グレイス』
で会場の空気をしんみりとさせました。
妻と「いい演奏会だったね」と大満足!
午後の陽が傾いた中島公園の菖蒲沼や芝生でくつろぐ家族連れ、
カップルの姿を横目に会場を後にしました。
引っ越しの慌ただしさも忘れる『忙中閑あり』の午後のひとときでした・・・♬