夫のマシュウです。
10月18日、放射冷却で札幌は一段と寒い朝を迎え、初氷(はつごおり)を観測しました。
それでも、日が昇るほどに小春日和を思わせる気持ちの良い一日・・・
妻アンと、札幌駅近くの映画館で、
シネマ歌舞伎の【スーパー歌舞伎・ヤマトタケル】を観てきました♪
スーパー歌舞伎「ヤマトタケル」
この作品、上演時間約220分の大作!
ということは3時間40分!?(@_@)
私たち高齢者?には座ったままじっとしているのがキツイ!
そんな配慮もあり?途中2回の休憩をはさみます(笑)
観劇する方も体力が必要ですね~(笑)
平成24年6月の新橋演舞場での公演の模様を、
「シネマ歌舞伎ならではの迫力ある映像で堪能」できるのです。
冒頭、市川亀治郎の四代目市川猿之助襲名と、香川照之の九代目市川中車襲名の挨拶の口上を聞くことができました♪
さらに、この公演で、市川中車さんの子息の市川團子(だんこ)さんが初舞台を踏みます。
話題づくめの公演です。
スーパー歌舞伎「ヤマトタケル」は、哲学者の梅原猛さんが、かねて親交のあった三代目市川猿之助(現・市川猿翁)さんのために「古事記」をもとに書き下ろした作品!
三代目市川猿之助さんは、歌舞伎界に「宙乗り」やエンターテインメントを導入し、
新風を吹き込んだ特異な存在!
伝統に縛られない革新的な歌舞伎の創造が、スーパー歌舞伎第一作目の「ヤマトタケル」として結実しました。
梅原さん独自の日本の古代史の解釈で、ヤマトタケルの波乱に満ちた生涯の物語を、
市川猿翁さんの演出による派手な動きや、きらびやかな衣装、
「宙乗り」もある大掛かりな舞台装置、音響でドラマチックに展開します。
あらすじ
大和の国の皇子 小碓命(おうすのみこと:市川猿之助)は、双子の兄 大碓命(おおうすのみこと:市川猿之助の二役)の謀反をいさめようとして誤って殺してしまいます。
小碓命は父帝(市川中車)の怒りをかい、熊襲(くまそ)の征伐を命じられ、
父帝の許しを得たい一心で熊襲を退治!ヤマトタケルと名乗ることとなります。
それでも父帝の怒りは収まらず、新たに蝦夷(えぞ)の征伐を命じられ、数々の部族を治めますが・・・
大和の国の「鉄と米」の文明に抵抗する、自然と共生しつつ人間的な生活をおくる部族の姿を見て、民の幸せとは何か悩むヤマトタケル・・・
そして父帝から課された難題を乗り越えて、父帝の許しを得られるのか?
長時間の舞台ですが、派手な演出と早い展開にぐいぐい引き込まれ、目を離せません。
特に印象的だったのは、
第一幕の双子の兄弟 小碓命(おうすのみこと:市川猿之助)と大碓命(おおうすのみこと:市川猿之助の二役)の謀反の計画をめぐる言い争いが嵩じる場面の「早着かえ」は見もの!
また、ヤマトタケルと父帝が最後のカーテンコールで握手をして和解!
この演出は印象的でした!
二度目のカーテンコールでは、中車さんの実父の市川猿翁さんも登場!
「ヤマトタケル」が親子の確執と和解をテーマとしていることも、何かを示唆しているような感じがしました。
長時間の観劇にシニアの私たち、少々、いや、だいぶん疲れましたが(笑)、
「感動」の方が大きかった素晴らしい舞台でした♪
満足♪満足♪(笑)