夫のマシュウです。
遠く離れて住む私の両親のことです。
父親は92歳、母親は87歳と、二人ともに後期高齢者で、御多分に漏れず持病を持っていて、定期的に病院通いをしながら、二人だけで暮らしていました。
私たち夫婦は、毎週のように決まった時間に電話をして、安否確認!
年に、二・三度の帰省で「暮らし」と「健康の様子」を伺い、安心していました。
両親は二人ともにドライブが好きで、父親が運転する車でショッピングセンターや、道の駅のようなマーケットに行っては、ときどき食品などを送ってくれるなど、いたって元気に生活を楽しんでいるようでした。
地域包括支援センター
ところが、父親が、数年前に視力の衰えから、免許証の更新をあきらめたのをきっかけに、車を手放すことになり、それ以来、めっきり外に出る機会もなくなり、足腰の衰えが目に見えて進んできました。
家の玄関の、上がりかまちの上り下りにも苦労するようになりました。
そのころから、「地域包括支援センター」から、高齢者支援相談として介護支援専門員(いわゆるケアマネージャーです)の方の訪問相談を受けていました。
その方の定期的な訪問面談を通して、日常の生活にどの程度支障をきたしているか、
支援なり介護の必要度合いを見てもらいます。
父親の場合は、杖を突いて歩ける程度でしたので、ケアマネージャーさんを通して介護サービスの申請を行い、「要支援1」の介護認定を受けました。
(※母親は、当時は自分で身の回りのことはできるとして、介護サービスの申請を拒否していました。)
定期的なケアマネージャーの訪問によって、日常生活に支障をきたさないようにするためにはということで、玄関の上がりかまちに手すりを設置する費用の補助を受けることを勧められたり、歩行補助杖や歩行器の貸与を斡旋してくれたりと、お世話になりました。
ただ、デイサービスという介護施設でのリハビリに通うことは、仲間に知っている人がいないとかで登録のみでサボっていたようです。
また、ケアプランという居宅サービス計画を作成してもらうことは嫌がってたようです。
今年の春に、母親が倒れて入院した際にも、地域包括支援センターのお世話になりました。
このときは、私が急遽帰省し、病院に行くと、ひとまず様態が安定した母親の様子にホッとする間もなく、看護師から退院後の面倒をどのように見るのか、一人暮らしとなる父親の日常生活はどうするのか、「地域包括支援センターに相談してはどうか」といわれ、すぐ相談に伺いました。
その場で、父親のケアプラン作成をお願いしました。 父親の説得は残っていましたが・・・
父親のケアプラン
母親の入院後、自分は一人で自宅で生活できるんだと、頑なに今以上のケアプランには拒否感を持っていました。
私が母親の入院手続きで実家に帰っていたある日、ケアマネージャーさんと直接訪問介護を担当していただけるホームヘルパーさんに自宅に来ていただき、ケアプランの話を聞いてもらいました。
「要支援1」のホームヘルプサービスは、週2回、各1時間が基本です。
父親は、毎日お風呂に入ることを楽しみにしているのですが、見守りのいない状態で一人で風呂に入れるわけにはいきません。
それで、ヘルパーさんの来ている週2回にするよう説得。
日常生活は自分一人でもやっているので、風呂も一人で大丈夫だとして、なかなか首を縦に振らなかったのですが、万が一のことが心配だと言って、しぶしぶ了解してもらいました。
他にも、ケアマネージャーさんにしていただくことを決め、次の週から早速、
訪問介護サービスをしていただくことになりました。
おかげで、父親もヘルパーさんが来る日は、いつもに増して楽しそうにしている様子でした。
玄関でつまずいて、転んで立ちあがれなくなる日が来るまでは・・・
今はもう、父親も、民間の介護施設のお世話になっていますので、地域包括支援センターへの相談ごとはひとまず落ち着きましたが、
遠く離れて暮らす子供にとっては、「とても心強い存在」でした(^^)
このように、年老いてゆく親の健康についての心配事、
特に遠く離れて住む親の介護の心配事が生じた場合には、
早めに「地域包括支援センターに相談すること」が良いようです。
私たちも、身に染みて感じたことです。