夫のマシュウです。
先日、妻とJRタワーの札幌シネマフロンティアに、映画「終わった人」を観に行きました。
「万引き家族」以来、約2週間ぶりの映画デートです。
「終わった人」も前評判が高かったようなので、もうしばらくしてからでもいいかなと思っていたのですが、次週には終わってしまうということで、あわてて観てきました。
終わった人が(私です)映画「終わった人」を観に行こうとしたら、
札幌での上映が終わっていた・・・?? とならないうちに・・・ね!(笑)
「終わった人」は、作家の内館牧子さんの原作小説を映画化したもので、舘ひろしさんが演じる定年退職した夫と、黒木瞳さんが演じる自立している妻との、定年退職したあとの夫婦関係の物語です。
夫は、エリートコースを歩みながらも、途中で子会社に出向・転籍により出世コースを外れたことを退職後もどこか心に引っかかっている人です。
かたや、妻は美容師として自分の居場所を持って、将来に夢を持っている人です。
あらすじは、定年退職後、自分の居場所がなくなった喪失感や、自分のやりたいことを探して悩んだり・・・
しかも、エリートであったがゆえに社会的にも認められたい気持ちも強かったので、
悩みも強かったんですね。
そこに再就職の誘いが・・・
と、そこには主演が舘ひろしさんだからならではの、ちょっとしたアヴァンチュール?(古!!)なんかのエピソードも交えながら・・・
妻は、夫の定年退職をさかいに、一日中家にいる夫にうんざり(?)うざい(?)
自分はまだやりたいことがあるのに・・・
長年連れ添った夫婦とはいえ、夫のおもいと妻のおもいの微妙なすれ違いから、揺れ動く
定年後の夫婦のあり様が描かれていました。
定年で夫は「終わった人」になってしまうんだろうか? あらすじはここまで。。。
最後の展開をお楽しみに!
ということで、映画を観て、わが身に置き換えて考えてみると・・・
現役時代は、夫婦でもそれぞれの時間、それぞれの居場所で、暮らしてきたのが、ある日から一日中一緒の時間を一緒の場所で過ごすことになりました。
妻は専業主婦ですから、退職によって私が彼女のテリトリーに入ってきて、ウザくなっているかもしれませんが・・・(クマじゃないんだから)
私も、会社という組織の中で認められてきた地位や役割が、退職後、肩書のなくなった自分でも社会的に認められたいという思いは確かにわかります。
人は、社会と切り離されては生活できないものですよね・・・
でも、
私の場合は、定年後は、それまでの会社員生活では得られなかった、新しいことにチャレンジしたくて、新しい生き方をしたいという気持ちを持っていました。
退職してもう1年になりますが、自分の生活の新しいリズムもできたように思います。
ですから、映画のテーマの「終わった人」は、
いままでの「第一の人生」の終わった人であり、
それは「第二の人生」の始まりなんでしょうね。
「第二の人生」が見つけられなくて苦悩する。
事実、映画でも新たな夫婦関係の再構築というか、再生させるというお話でしたね。
実際、四六時中、お互いに顔を突き合わせていると、息が詰まることはたしかにあるし、
それで「おひとり様時間」を取るようにしているし(お互いに一人になりたいときもあるんです・・・)
夫婦の会話もあるし(もっとも口答えできないので妻の一方的な話に相槌を打つ方ですけど・・・)(笑)
それで、結局、1年経っても「夫源病」もないと言ってくれてるんで、
映画のなかの夫婦関係とはちょっと違うかたちの夫婦かな・・・
と思うんだけど、
妻の感想も聞いてみたいものです・・・どう?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 妻のアンです。
わ!! 感想ですか? う~ん、そうですね~、映画のタイトルは「終わった人」ですが
私は「始まりの人」と受け取りましたよ。
主人公は結局、自分の新しい居場所を見つけたわけだし、決して終わってないのです。
ただ、このご夫婦は普段から深い会話が少ないまま?長い年月を過ごしてきたように感じました。
そのことが、お互いの気持ちのズレとなって現れることになるのですね。
我が家の場合、夫が私の一方的な?話に、相槌を打っていると申していますが(笑)
普段から会話は多い夫婦・・・だと自負しています(^^);
コミュニケーション不足は夫婦であれ、親子間であれ、好ましくないですものね(^^)
それが問題の起きる「源(みなもと)」であるような気がします。
映画のタイトルに負けないで! 人生まだまだこれから!
と、いうのが私の率直な気持ちです(^^)