果たして「伝えたい」ことが「伝わって」いるのか?

夫のマシュウです。

「伝える」「伝わる」・・・たった「一字で大きな違い」があります。

果たして「伝えたい」ことが「伝わっている」か?

私たちがコミュニケーションをとるとき、常に自問自答することでもあります。

年をまたいだので、もう2年前のことですが、

私たち夫婦の父親を相次いで見送ったとき、

最期に気持ちを「伝える」時間を持つことができました(^^)/

特に義父の時は、最期まで意思がかよっていたように思います。

娘である妻アンが「コーヒー飲みたい?」と聞くと、首をウンウンと振り、

布に染ませたコーヒーを口に含ませると、力を絞って何度も吸いついていました。

死の間際になっても妻の気持ちが「伝わっている」と嬉しく思ったものでした(^^)/

一方、田舎に住む私の父親の場合は、

特養から病院に入院し、余命が長くないことを告げられ駆け付けることになりました。

父親はすでに言葉を発することが出来なくて、

焦点の定まらないような目で中空を見つめているような表情です。

妻が「おじいちゃん、札幌の母さんが来たよ!」

(父親は妻のことを札幌の母さんと呼んでいました)

大きな声で話しかけると、一瞬、目線が妻を追い「驚いた表情」を見せて

何か言おうとしたような瞬間を私たちは見逃しませんでした。

妻はいまだに「あのとき、私たちが会いに来たことはおじいちゃんに絶対伝わってたよね」

「私の顏をしっかり見てくれたこと、ゼッタイ忘れないよ」と言います。

相手に「伝えたい」ことが「伝わる」ということは、

互いの意思の疎通が図れたということで、そこに「感動」が生まれます(^^)

ところで、話は変わりますが、新型コロナの感染拡大がとまりません。

みんなこの先どうなることかと不安になっています💦

先日、ついに「2度目の緊急事態宣言」が発出!

それを伝える菅総理のメッセージが

「午後8時以降の不要不急の外出を自粛してほしい」

この発言が、物議をかもしています。

メッセージを受け止めた方は、

「午後8時までなら飲酒を伴う飲食はいいんだろ」ということで、

昼間から飲むわ、飲むわ・・・

メッセージが正確に「伝わらないもどかしさ」を感じているのは私だけでしょうか?

というより「明確に伝えてない」とさえ思ってしまいます💦

人に「伝え」、人を動かすためには「言葉の力が必要」です。

「指導者」なら、なおさらです!!

よくドイツのメルケル首相の演説と比較されますが、

菅総理の場合は原稿を読んでいるだけ?と言われてしまいます💦

かつてヒトラーの演説が聴衆を熱狂させて、ついには政権を掌握!

世界を第二次世界大戦に引きずり込んだ悪夢を想起させますが、

決してアジテーターを求めているのではありません。

最近では、アメリカのトランプ大統領でしょうか。

扇動する演説で間違った道に導くことは良くありませんが、

私たちの琴線に響くメッセージを発してほしいものです。

これまでも「伝える」言葉を巡る問題はありました。

菅総理の「誤解を生じさせたなら謝る」という言い方もあります。

果たして「伝える」意味を受け取る側が誤解していたから「伝わらない」のか。

ひと頃、国会答弁に「ご飯論法」というのがあったのを思い出します。

質問「朝ご飯は食べたか」

答弁「ご飯は食べていない」(パンは食べた)

こんな「論点ずらし」をする「伝え方」もありました。

国会がそういう論法で通用しているから、一般市民にまで及んでいる・・・

新型コロナの感染に対しても「若い人は感染しても重症化しない」

「インフルエンザに毛が生えたようなもの」

これは「自分に都合の良い解釈」をして安心しようとしているのでは??💦

先日の新聞に、菅総理の答弁で

「回答を差し控える」が100回以上使われていたという記事が載っていました。

これは「伝える努力を避ける姿勢」の表われのようにも見えます💦

今こそ、菅総理といわず全ての政治家には、

心からの強く訴えかける「言葉」を聞きたいもの!!

私にはウイルスの脅威を前にして、屁理屈のような「伝わらない言葉あそび」?で

かわそうとしているようにしか見えないのですが・・・(^_^;)

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