夫のマシュウです。
先日、退職後の1年間の支出を、妻にまとめてもらいました。
その結果は、現役時代の支出とあまり変わりがなかったものですから、
今後のことを考えると生活費の精査が必要なことがわかりました。
このまま生活していったらどうなるのか? 貯蓄はいつまでもつのか?
また、今年65歳になって本格的に年金の受給が始まったことを考慮して、
今後の人生でどのくらいの手元資金が必要なのか、あらためて試算してみました。
家計調査結果から見えてくること
ここは、厚生労働省が公表している「平成29年(2017年)家計調査」の家計調査年報の数字をもとに、全国平均の家計と我が家の家計の比較を通して、どこをどう工夫して生活すべきか見ていきたいと思います。
ここからの数値は、「家計調査結果」(総務省統計局)を編集・加工して作成しています。
家計調査の世帯の属性分類として、「高齢夫婦無職世帯」カテゴリーについて分析してみました。
統計でいう、「高齢夫婦無職世帯」というのは夫が65歳以上、妻が60歳以上の夫婦のみの無職世帯をいいます。
⇒まさに私たち夫婦がドンピシャの世帯です。
要約すると
収入は?
◎家計調査でいう高齢者夫婦無職世帯の「実収入」は月209,198円で、そのうち社会保障給付いわゆる年金が91.7%を占めています。
⇒妻が65歳になるまで、夫の年金で生活しているパターンですね。我が家は全額年金頼りです。
年金だけの収入であれば、実額としてもその程度でしょうね。
まさに我が家の収入は標準世帯並みだといえます。納得です。
支出は?
◎家計調査の「実支出」の全額は、月263,717円です。
⇒生活費のやりくりの全体構図としては、この「収入ー支出」の赤字分を貯蓄などを切り崩して補うということになりますね。
◎家計調査の「実支出」には、生活のための可処分所得である「消費支出」以外に家計の自由にならない「非消費支出」というのがあります。これは税金や保険料で、実額で28,240円。実収入の13.5%を占めています。
⇒受給する年金のうち、これだけの金額が自由に使えないということですね。
◎生活費として支出する「消費支出」は235,477円で、このうち一番大きい「食料費」が64,444円で支出の27.4%を占めます。
⇒消費支出に占める食料費の割合であるエンゲル係数が27.4ということですね。高齢者になるほどこの係数は高くなるようです。我が家は家計調査よりも約2万円ほど多いようです。
今後節約の余地ありでしょうか?
◎光熱・水道費19,267円と交通・通信費27,576円を合わせると合計46,843円となります。
⇒我が家は、合計では約5千円ほどオーバーという水準でした。インターネットや携帯電話などの通信費の見直しが必要かもしれません。
◎保健医療は15,512円です。
⇒我が家もほぼ同じ水準でした。この辺は、健康に気を付けなければならないところですね。
◎その他の消費支出は54,028円で、このうち交際費27,388円です。また、教養娯楽費が25,077円、住居等の費用が23,061円となっています。
⇒我が家と比較すると、トータルではほぼ同じ水準でした。
ところで、家計調査の家計収支に表れない支出があることがわかりました。ローンの支払いや保険料の支払いは、見かけ上は支出するけれども、一方で資産が増加したり、負債が減少するものは、「実支出以外の支出」として分類されるため、いわゆる「消費支出」には表れてきません。
⇒ここは、実際に貯蓄から現金を減らすことを考えれば、キャッシュフローで見るべきなんでしょうね。我が家の保険料支払いが約4.5万円もありました。これも今後保障の見直しが必要な支出でしょうね。
⇒結局、我が家の支出は、家計調査より約10万円も多いことがわかりました。
消費支出全体は年齢が高くなるにつれて減少する傾向にあるようですが。
果たして収支は?
家計調査では収入から支出を引くと、毎月54,519円の赤字となっています。
この不足分を貯蓄などから補填することになります。
「高齢夫婦無職世帯」ではありませんが、「高齢無職世帯」(二人以上の世帯のうち世帯主が60歳以上で無職)の1世帯あたりの貯蓄現在高は2,348万円となっています。
うち、生命保険などが408万円となっており、生活費に補填できる性格のものではありません。使える貯蓄額は1,940万円か・・・
この貯蓄で、毎月の赤字額を補填すると約30年持つか持たないかというところ。
65歳の私が95歳になって。60歳の妻が90歳か・・・
だいたい私の両親の年齢と同じくらいになります。
この試算は全国平均と同じレベルの生活をして、二人が元気な生活を送ることで成り立つ構図です。
⇒我が家の場合は、家計調査よりも支出が約10万円多かったので、収支では毎月約15万円赤字になるという結果になりました。
では、この赤字を補填して生活する場合、今後必要となる資金はいくらになるのでしょうか?
次回報告します。