夫のマシュウです。
北海道胆振東部地震の発生から、もう2週間が経ちました。
依然として、余震がおさまらず、時々夜中に、ちょっとした揺れでも目が覚めてしまいます。
この地震で犠牲になられた方、ご家族の方々は人生が一変してしまいました。
家屋の損壊を受けた方々も生活が一変してしまいました。
このような悲しみを乗り越え、一日も早い復旧・復興に向けて、日常を取り戻すことが急務と思います。
とは思いますが、、、、、
「停電」が不安を助長
道民生活に大きな影響を与えたのは、「停電」です。
北海道内の全域にわたる295万戸の「全戸停電」があらゆる活動に影響して、
電気のない生活がいかに大変か、思い知らされました。
停電は徐々に解消され、すでにほとんどの家庭で電気が使えるようになりました。
計画停電は避けられ、また、一律、2割もの節電要請も電源の回復に伴い、
無理のない節電を呼びかけるアナウンスが、テレビやラジオから聞こえてきます。
ですが、電気に依存する産業が多いため、生活面でも牛乳や納豆など日配品に欠品が多く、
まだまだ地震前のような日常生活という訳にはいきませんが、
それでも日一日と日常を取り戻しつつある現状です。
直接被害を受けたところは、一日も早い復旧・復興にむけて頑張っていますが、
被災地に配慮した自粛ムードがある一方で、被災地を支援しようという動きだってあります。
道内各地のイベントも、安全の確保ができないものは中止しましたが、
極力時期をずらしながらも実施するようにしているようです。
このように、いろんなところで、困難を克服しようと努力が続けられています。
きのう19日夜にはようやく節電も解除され、ススキノ交差点のニッカウヰスキーの看板やさっぽろテレビ等などの札幌のシンボルも一斉点灯されました。
ところで、観光客にとっても、停電の恐怖は旅行をためらわせるのに十分な脅し?だったようです。
風評被害?
北海道の停電が長引くんじゃないかという情報もあって、「北海道はあぶない」という風評が広がって北海道旅行をキャンセルする動きがあるのも事実!
風評については、過去にも、自然災害などのあとには、被害にあった地域だけでなく、
全体が危ないんじゃないかということで、旅行をためらってきた自分自身にもあてはまるものがあります。
北海道地震でいえば、観光業、ホテル業には大きな影響が出ており、キャンセルが相次いでいるということです。
特に海外の観光客は激減したようです。
果たして風評によるものだけでしょうか?いや本当に風評なのでしょうか?
今回の地震と停電では、宿泊していたホテルを締め出されたという海外旅行客の話も聞きました。
私たちが国内を旅行する場合でも、その土地に不慣れであれば不安になるのに、
異国で、しかも言葉が通じないという不安を抱え、路頭に迷うのはとても不安なこと。
確かに、今回の地震のような「異常時の案内に不備」があることが露呈しました。
実は、私たちが提供している「おもてなし」というのは、社会インフラなどが正常に機能していることを前提とした「おもてなし」だったのです。
北海道知事も先頭を切って安全宣言をするというようですが、
北海道庁や札幌市などの自治体はもちろんですが、それぞれの観光施設などで、異常時の
「おもてなし」対応を講じることが大事で、その対応を示すことができてこその安全宣言だと思います。
日本は自然災害が多い場所なので、常に自然災害の脅威にさらされてるわけですから、
緊急時の避難場所や多言語による案内の充実について、再検討すべきなのかもしれません。
「安全があっての安心」
私も現役時代、会社運営において「安全は安心の中核」だということを、会社をあげて取り組んできたことを思い出しました。
施設の安全、ライフラインの安全、交通インフラの安全、治安の安全があってこそ、
安心して暮らすことができます。
そこに「情報」も、安心を担保する重要な要素として入るでしょう。
ラジオは重要な情報源ですが、耳からの情報よりも、目から入る映像による情報に勝るものはありません。
被害を被ってしまうことに、住民も観光客もわけへだてありません。
情報は多言語、すくなくとも英語によるものも普通にあってしかるべきなのです。
海外客にはなおさら、避難所の案内が不十分だったようです。
今回も避難場所もあったようですが、案内が不十分だったり、食料の確保ができてなかったり、配慮が足りなかったようです。
再度地震が起こっても、今度は大丈夫という安全の担保が必要なのではないでしょうか。
それが観光客の安心につながるのです。
これから、北海道は短い秋を迎えますが、一番過ごしやすい季節でもあります。
「安心」を持てるような、「安全」を一日も早く確立して、観光客を迎えたいものです。
北海道は味覚の秋! 海の幸、山の幸・・・美味しいものがいっぱいです!(^^♪