夫のマシュウです。
最近、ある「事件」をきっかけに聞きなれない言葉を耳にしました。
「8050問題」という言葉です。
「8050問題」とは?
これは、中高年の親子が同居している世帯で、さまざまな理由で経済的に困窮したり、
社会から孤立する「社会問題」のことをいうそうです。
「80代の親」と「50代の子ども」の世帯に多いといわれることから名付けられたようです。
先日の新聞などで報道されましたが、札幌の住宅で、2人暮らしの90代の母親と
60代の息子さんが遺体で発見されたそうです。
母親は「認知症」を患い、長年介護してきた息子さんが、母親の死後、
人知れず病死したらしいとのことでした😢
母親は10年以上も前から昼夜を問わず徘徊するようになり、他に家族がいないため
息子さんが「休職」して「介護」してきたものの、その後「退職」して
介護に「専念」せざるを得なくなったようです💦
息子さんは「市の社会福祉サービス」の利用を拒んでいたようで、自分の中で問題を
抱え込んでいたと思われますが、加えて自分の「健康問題」も抱え孤立していったようです😢
このような問題の背景には、大きな社会の変化として「核家族化」の進行があるのはもちろんですが、最近の男女を問わず「未婚率の上昇」などもあるようです。
加えて、周りの人への無関心な社会環境など、好むと好まざるとにかかわらず、
誰かに相談することもしずらくなっている状況がつくりだされていることもあるのでしょう。
先の事例のように、90代の親御さんを介護しなくてはならないため、
会社も辞めざるを得ない、自分の生活も含めて、親の年金頼りで暮らしを支えていかなければならない「過酷な環境」がおのずと想像できます(-_-;)
特に男性の場合は、誰かに相談することもためらい、自分の中で解決しようとする傾向にあるように思うのです。
「9060問題」もある
このような「親子の介護の問題」は、まさに私たちの世代!
つまり90代の親と60代の子どもをさして「9060問題」と言うそうです。
先の札幌の事件も「9060問題」だと言えますね💦
このような高齢の親子間の介護問題も、いわゆる「老々介護」の一旦なのでしょう。
「介護離職」など、親の介護をしなければならない、面倒を看なければならない境遇に
陥るなど、今や大きな社会問題と化しています。
さらに昨今は、子供時代からの引きこもりが長引き、親御さんと暮らすうちに
お互いが高齢になってしまうような事例もあります。
どうすれば、このような状況を防げるのか?
地域とのつながりが希薄となった現在、公的な「地域包括支援センター」のようなところへの相談も大事になってくるのではないか?と思うのですが・・・
以前聞いたセミナーでは、「介護者同士の集いの場」があって、そこでは酒やつまみを食しながら日頃の介護の悩みを共有してストレスなどの「息抜きする場」を設けている事例の紹介もありました。
徐々にそういったコミュニティも必要とされてくることでしょう。
さて、自分たちはどうする?
私たち夫婦が高齢になって「老々介護」ができる間は二人で頑張りましょう!と思うのですが
どちらかが欠けた場合は?
子どもに面倒をかけることになるのでしょうか?😢
子どもには「子どもの人生」があります。
そのような状況になったら、それこそ他人事ではなく、自分達の将来の問題にもなりかねない
でも、孤立だけは避けたい・・・
そうなると、「介護施設」にお世話になるしかないかなと考えています。
そのためにはある程度の「貯え」が必要です。
来るべき時のための準備をしておく必要があるでしょう。
あとは、世間とのつながりで「孤立」しないようにすることかな?(^^)/
よく、男性はリタイヤしたら孤独にならないよう町内会活動をしなさいといわれますが、
実際にはハードルが高いものです(+_+)
退職して年金生活が始まると、社会との接点が一気に少なくなります💦
私自身も「社会的なつながり」を持つことを考えなければなりませんね・・・(^^)/