『青天を衝け』の尾高家の子孫兄弟に会えた!

夫のマシュウです。

大河ドラマ「青天を衝け」がおもしろい!

視聴率も高いようで関心の高さがうかがえます。

ドラマの冒頭で徳川家康が登場!

江戸時代の終焉と時代の変遷を語るあたりはシュールですが、

ドラマには時代が変わる「変革期のエネルギー」を感じられます。

我が家でも早速「渋沢栄一」の人となりを知るために、著書の「論語と算盤」を買い求め、

本棚の奥から遠い昔に買った文庫本の城山三郎著「勇気堂々」を探し出し、

妻アンと共に再び読みだしているところです😊

どうしてこんな話をするのかというと、

実は、2年前に、新しい1万円札の図柄に選ばれた渋沢栄一の「ひ孫」にあたる

指揮者・尾高忠明さんと札幌交響楽団の演奏会のことを紹介したことがありました。

今回、

「青天を衝け」の主人公・渋沢栄一と、その家系をあらためて知ることができ、

妻と「ほら!あのとき紹介した指揮者の先祖だよ!」と話題にしていたのです😊

養蚕と藍玉作り農家・渋沢家の長男が渋沢栄一で、その親戚が「尾高家」

これからのストーリーで、渋沢栄一があの尾高忠明さんの曽祖父・尾高惇忠の「妹の千代」

結婚することになるのです💕

ドラマでは日本の基礎を築いた「実業家」となる渋沢栄一の活躍を描くということですが、

「渋沢家と尾高家の関係」も楽しみに観ていきたいです。

このドラマで展開するそんな「縁(えにし)」を感じさせるコンサートが、

3月6日に札幌文化芸術劇場hitaruで開催された、

札幌交響楽団の第635回定期演奏会でした。

この日は尾高忠明さんの指揮により、

お兄さんの尾高惇忠(あつただ)さん作曲の『チェロ協奏曲』の世界初演がお披露目!

残念ながら、惇忠さんは去る2月16日に76歳で逝去されました。

まさに今回の定期演奏会は「追悼」のステージ!

チェロの独奏は若手のチェリスト宮田大さん。

この協奏曲は独奏者の「宮田大さん」をイメージして作曲。

2017年に完成していたそうですが、

弟の忠明さんの指揮により「札響で初演」されることを願い、

この日になったということでした。

札幌の地で「世界初演」を聴くのを楽しみにしていたそうですが、それは叶いませんでした。

3楽章構成の曲は「瞑想」するような静かなチェロの独奏で始まり、

作曲者の心象風景を描写するように、哀愁を帯びた弦の響きで

これまでの人生を振り返るような展開を見せます。

そして最後は独奏チェロの弦が祈るように響き、だんだん小さく消え入ってしまいます。

チェロの弦の音が消えたあとも、

ホール内の空気はしわぶきひとつなく静ひつに包まれ、死を悼む気持ちが伝わります。

惇忠さんの「遺作」として聴くと、指揮の忠明さんの想いと感慨も伝わってくるよう!

チェロの重々しい響きも相まって厳かな気持ちに浸りました。

まさにチェロの3大協奏曲にも匹敵する感動を受ける世界初演だったと思います😊

ところで、

今年の定期演奏会は、首席指揮者のマティアス・バーメルトさんによって

「おとぎ話」をテーマとして設定しています。

今年度最後となる今回はゲスト・コンサートマスターに小林壱成さんを迎え、

「おとぎ話」にちなんだ選曲になっています。

1曲目に、ロシアの作曲家リャードフの「魔法にかけられた湖」

これは副題に「おとぎ話の絵」とつけられていて

想像力をかきたてられる描写的な管弦楽が特徴です。

2曲目が尾高惇忠さんの「チェロ協奏曲」

3曲目が、フランスの作曲家ラヴェルの「マ・メール・ロワ」組曲

これは童話「マザー・グース」を題材にした曲です。

4曲目が、同じく「ダフニスとクロエ」第2組曲

牧歌的なエーゲ海の少年と少女の恋の物語を描いた曲です。

3,4曲ともに作曲者自身による管弦楽版組曲です。

大編成の管弦楽によるスケールの大きな音楽が楽しめました。

こうして、大河ドラマ『青天を衝け』の主人公と、ひ孫の指揮者と、

そのお兄さんの曲を聴けたという、なにかの縁を感じる貴重な機会でした。

今年一年ドラマとの付き合いの中で、尾高さんの祖先の物語も見逃せません。

あとは、私の財布に渋沢栄一さんがたくさん入ってきますように!(笑)

こんな夢も「おとぎ話」かな?(笑)

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