『夫婦』どちらが先に逝く？

夫のマシュウです。

すっかり我が家の「毎朝の習慣」になった「テレビ体操」

朝食前に妻と、画面に映るインストラクターの動きに合わせて身体を動かします。

すると・・・ポキポキ・・・ギシギシと変な音が体のあちこちから聞こえてきます・・・(笑)

妻は、今日は左膝が痛いだの、腰が痛いだのと言いながらの体操です(笑)

しかし「続けることが健康の元」だから、

これが出来なくなったら終わりだね・・・などと口にしながら、

身体だけでなく、口も動かしながらの楽しい時間。

体操が終わり、食卓につくと、しみじみ、

妻「私たち、こういう運動、これから何年続けられるんだろうかね？」

「私はあと５年は生きたいけど、どうかな～」（自信なさげです）

私「どうして？」

と、ここで、夫婦の会話はあらぬ方向に進みます。

妻「私は、だいたい７０歳を目安にしてるんだよね」

私「え！オレはもっと長生きしたいから、それじゃオレが看取るってこと？」

妻「そうだね。パパの後始末するより先に逝ったほうが楽でイイかなーと思って・・・」(笑)

最近は、体操のときばかりでなく、指の節々に痛みがあるようで、

どこから仕入れた知識なのか、どうも加齢に伴う病気のようだといいます。

「あちこち痛くなって、自分の健康にだんだん自信が持てなくなってきたよ」(^_^;)

どういう心境の変化なの？

少し前までは、妻と私のどちらが長生きするかで競っていたような？

我ら、お互いに負けん気で、

私は私で「動物の寿命って、心臓の大きさで決まってるようだからね」

と、握ったこぶしの大きさを比べて、

私「ホラ！全然大きさが違うじゃん！オレの方が長生きだね！」などと自慢しながら、

妻「だけど、パパよりは長生きしたい！」と張り合っていたのに・・・うーん(^_^;)

先に逝ったほうが楽？ってどういうこと？

どうやら、妻は自分の父親や、私の両親、叔母など人生の先輩の「生きざま」を目にして、

いろいろ考えている様子・・・

「ピンピンコロリ」がいいっていうけど、なかなかそうはいかないのが現実。

グループホームに入居していた父親を看取り、感じるところも大きいようです。

ガンのため、最期まで「痛い痛い」と訴えていた義父。

看病していた妻が「お父さんどこが痛いの？」と聞くと、

父親は蚊の鳴くような声で「全部」と言っていました。

もはや娘として、何もしてやれることはなく、ただただ、手を握り、背中をさすり、

頭を撫でていた妻。

「私、お父さんのように、痛い痛いって死にたくないなー」

たとえ長生きしても、病気で苦しみながら生きるのはイヤだと、強く思っているようです。

また、

義父のご機嫌伺いにグループホームを訪問するたびに、同じようなお年寄りを見ていて、

訪ねて来る人が誰だかわからなくなってしまうのも悲しいといいます。

そして、私の父親の晩年を思い出しては、

「もしおばあちゃんが先に逝ってたら、おじいちゃんを実家に一人で置いておけなかった！」

「どんな暮らしをしているか心配で心配で・・・一人で何もできない人だったからね」

それに、亡くなった後も、

「家の片付けやら、手続きやらと、何かと大変だし・・・」

「そんな煩わしさから逃れるためには、私、パパより先に逝った方がいいと思うの」(笑)

だけど、ちょっと待てよ！

先に逝くと言いながらも、結局、妻が長生きするんじゃないかな？

オレより若いんだしさ・・・

やっぱり「順番通りのオサラバ」がいいと思う！

だから、年上のオレが先だよ！(^^)/