『老親介護の実態』

夫のマシュウです。

新型コロナの第8波で、田舎の特養で暮らす母親に会いに行くこともままなりません。

来年は私も70歳。

自分の健康もさることながら「高齢の母親の心配」が一番大きな問題でしょうか。

親のこと

★一人暮らしをしていて心配。

★老人施設に入居していても心配。

★たとえ健康な状態であっても、いつ何時のことを考えると心配。

★ましてや高齢者が避けて通れない?といわれる「認知症」などを患うことの心配。

これからの時代「高齢者の5人に1人は認知症になる」といわれていますので

決して他人ごとではありません。

そして「老親」の暮らしに掛かる「お金」も心配です。

妻の友人の悩みとは?

妻が通っている習い事教室で、ある友人から「悩み」を聞かされたそうです。

その方のご両親は、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)に住んでいます。

ご両親ともに病院に定期的にかかっていて、そのたびに友人と、そのお姉さんが

それぞれ車イスにのせて通院。

ほぼ丸一日かかるため、姉妹の負担が大きいと以前からこぼしていました。

その後、このコロナ禍です!

面会は禁止期間があったり、たとえ可能になっても15分という制限付き。

特にお母さんは、坂道を転がるような速さで、認知症が進行したとのこと。

ご主人も同じ施設にいますが、部屋は別々で、

夜中になると「お父さんの所へ行く」と言っては職員さんを困らせるなど

いろいろな「問題行動」が見られるようになったそうです。

最近

サ高住のケアマネージャーさんから、これ以上、問題行動を起こされたら

ここでは「面倒を見ることができない」とキッパリ言われたそうです。

どこか専門の施設に移るにしても、ケアマネージャーさんは

おそらくは「地域包括支援センター」への相談を促されたのでしょうけど、

あまりにも「そっけない対応」には「失望」してしまったとのこと。

そして、あらたに、

介護施設に入居して暮らす「費用の問題」も悩みの種。

ご両親は自宅を売却して、そのお金で今のサ高住の費用を支払っているといいますが、

介護施設に入るとなると、さらに大きなお金が必要になるのではと危惧・・・

ところで・・・

サ高住は「高齢者住まい法」で規定されている

「国土交通省」と「厚生労働省」が管轄する住居なんですね。

つまりは、民間事業者が建設・運営していて、

入居者との契約の形態は「賃貸借契約」になるといいます。

なので、入居者が安心して暮らすための「安否確認」「生活相談」

「緊急対応」などの提供は必須条件!

「食事の提供」などは「任意の有料サービス」のところもあるようですね。

自立して生活できる高齢者(一般型)から

介護サービスを必要とする高齢者(介護型)が利用できるとされています。

しかし、独自の入居条件を設けて認知症には対応していない施設もあるようです。

あくまでも「住宅」であって「介護施設」ではない・・・ということですね。

さらには、札幌には配偶者も一緒に生活できる施設もそう多くないようです。

なので両親だと「まるまる二人分の費用」が掛かることになります。

こうなると、親がある程度の「貯え」を持っていないと、

子供の費用負担が増えることになりますから、それは大変なこと・・・

そういうことがあったので、妻に「グループホーム」に関する相談があったといいます。

教室に集う皆さんは、妻アンの父親の事情は良く知ってました。

妻の父親は、妻の田舎の実家で、私たちと離れて暮らしていましたが、認知症を患い、

妻が札幌市内に連れて来てグループホームに入所。そこで約7年間暮らしました。

幸い、施設の費用は「義父の貯え」「年金を充当」できたので

私たちの家計には全く影響はありませんでした。本当にありがたいことです。

こうした経験をもとに、妻はグループホームのことと、そこで掛かる費用について

「参考までの情報」を伝えたといいます。

そして、

まずは「地域包括支援センターに相談」してみるようアドバイス!

自らの経験で、相談員が親身に聞いてくださり、施設の情報も頂けたりしたものですから、

今回、少しでも「友人の助け」になればという思いです。

その友人の「辛い悩み」も、同じように、全て妻と私が通ってきた道です。

何とか「明るい道筋」が見えてくるといいのですが・・・

老親が安心して暮らせる、終の棲家を早く決めることができればと、念じてやみません。

特養は?

特別養護老人ホーム(特養)も入居基準が厳しくなっています。

かたや、グループホームは「多額の費用」が掛かります。

なので、そこについて回る「お金の問題も解決」しなければなりません。

決して他人ごとではありませんね。

私たち夫婦の親といえば、私の母親が特別養護老人ホームのお世話になっていて、

最期の看取りまでしていただけることになっています。

金銭面では親の貯金と、年金で何とかクリアできそうではありますが・・・

近い将来

私たち夫婦が「自立した生活」ができなくなったときのことが心配です。

今回、妻の友人の悩み事から

いつの段階で「終の棲家をどこにしなければならないか」

そのためのお金の貯えも必要だ・・・ということも含めて考えさせられた一件でした。

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コメント

  1. 濱童 より:

    切実な問題ですね。両親ともにサ高住にお世話になりましたが、お金の問題は我が家の両親もそれなりにあったので問題なかったのは助かりました。
    ただ認知症で理性的な父から人格が変わり夫婦で同じ部屋にはできずに別部屋になったのは残念でした。夫婦二人になった我々も考えないといけないいけないと思ってしまいます。

    • ともに白髪の生えるまで より:

      濱童さん、コメントありがとうございます。マシュウです。
      濱童さんんと同じく、
      両親の介護の問題は、我が家でも明日のわが身としてとらえて、
      現在進行形で母親の背中を見ながらこれからの処し方を考えさせられています。
      濱童さん、こんばんは。アンです(*^-^*)
      いよいよ師走に入り札幌の寒さも厳しくなってきました。
      今回の友人の話は身に詰まる思いがしています。
      はっきりと言うならば「サ高住での生活も限界ですね」ということです。
      このご時世で、施設探しは容易ではありませんが、
      (見学も制限がありますし・・・)
      今後、友人はお姉さんとチカラ合わせてサ高住から認知症対応型の施設へ
      ご両親を移すことになるようです。
      私の父親が7年間お世話になったグループホームの事をぜひ知りたいとのことで
      いろいろお話しました。少しでも参考になるといいのですが・・・
      自分の経験から一番に感じているのは
      老人介護施設は「人手が足りないのではないか?」ということです。
      私のわがままな感想かもしれませんけれど、
      もう少しスタッフさんが多くいたならば、入所者さんとの時間も取れて
      「いい時間」を過ごせたのではないか・・・そう思う事が多いですね。
      法律で決まっているスタッフ人数は満たしてはいるけれど
      「現場」を見たら、人手が足りないと感じます。
      仕事はきついし、お給料も少ないとお聞きしますし、
      あぁ、ホントに悩み多き介護の現場だと思いますね(^_^;)