母親と叔母

夫のマシュウです。

先日、私の田舎の特別養護老人ホーム(特養)で暮らす母親あてに送った荷物が届いたとの連絡がありました。

私たちが京都に滞在中に、京都タワーで買ったカステラと一口どら焼きで、

札幌に帰ってから、母親がパンを買うためのお金と一緒に送ったものです。

特養の担当者さんが母親に届けると・・・

母親は、荷を開いて送られたものを見て『うれしかった』と言ってたといいます。

その際、担当者さんが、札幌に電話して声を聞いてみないか?

とスマホを手に取らして促すとベッドから起き上がり話し始めます。

母親「誰が出てるの?お兄ちゃんかい?」(母親にとっては、いまだに”お兄ちゃん”です)

私「そうだよ!ご飯、ちゃんと食べてたかい?」

母親「食べてるよ!カステラありがとうね!」

私「パンも買って食べてね!」

母親「お金もありがとうね」

「母さんはどうしてる?」

妻のことを”札幌の母さん”と言ってますから、

どうも息子の私より、話が通じる妻のほうが話し相手になるようです(^^;)

妻「おばあちゃん、ご飯食べてるかい?」

耳が遠いと思って話してるのか、スマホにしゃべる声が大きくなってます。

妻「ご飯のお供が欲しいんじゃないの?」

母親「ここには何にも無くて・・・」

妻「タラコを買って食べてたようだけど?」

母親「数の子の入った松前漬けなんかいいよねー。食べたいけどねー」

妻「わかったよ!近いうちに持って行くからね」

「そうそう、今度会ったら、またおばあちゃんを笑かしてあげるよ!」

母親「ここにいると、笑うことなんてないものねー」

「いつ来るの?」

口ぶりは、待っている様子。

妻「お盆前に行くよー」

担当者さんと電話を替わった妻は?

最近の母親の体調を確認します。

前回、私たちが訪ねてから、免疫がアップしたようで、食欲も回復してきたといいます。

あのとき、妻は母親にたくさん冗談言って笑わしたことを思い出します。

妻「やっぱり、笑うって大事なんだね」

「あの時、大きな声出してずいぶん笑ってたものねー」

笑いで免疫がアップしたと確信したようです。

よっしゃー!お盆前に会いに行って来よう!そして、また笑わしてやろう!

母親を元気つける方法を見出したような妻です。

母親からの電話のあとのことです。

間もなく、今度は妻の叔母から電話がかかってきます。

孫っ娘の写真をプリントして送ったので、お礼の電話のようです。

ですが、少し話が深刻な様子なのが妻の受け答えから伝わります。

なんでも、

叔母自身にもしものことがあったら着せてほしい着物が家のタンスの中に入っているということを伝えたかったようです。

それに、自分の入院費の支払いのことで心配している様子でもあります。

妻は、叔母に関する請求書類は、すべてわが家に届く手続きをしているので

費用の支払いのことは何も心配ないことを伝えました。

お金のことにきっちりしている叔母ならではの心配事です。

入院していても、そんなことに気を回していたのです。

ですが、

電話をかけてくるってことは、自力で公衆電話のところまで歩いて来られてるってこと。

ということは、緊急再入院しても歩くリハビリを続けているってことでしょう。

しかもその成果も出ているということ!

そして、

電話口から聞こえる叔母の声は、

一週間前の留守電に録音されていた声よりしっかりしているのです。

ひと頃の元気のなかったときの状態を脱したかのようです。

しかも、スイカとイチゴを食べられるようになったといいます。

電話の呼び出し音が鳴ると、いつもビクッとしてしまうのですが、

今回の電話は少しホッとしました。

どうか二人ともに元気でいて欲しい・・・☆

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