北海道の名付け親「松浦武四郎展」に感動!

夫のマシュウです。

先日、妻のアンと北海道博物館に行ってきました。

今年は【北海道命名150年の記念イヤー】にあたります。

また【北海道の名付け親として知られる松浦武四郎の生誕200年】でもあります。

このような、北海道にとってひとつの節目となる年にふさわしい展覧会が、

北海道博物館で特別展「幕末維新を生きた旅の巨人 松浦武四郎-見る、集める、伝えるー」と題して平成30年8月26日まで開催されています。

北海道博物館へのアクセス

最寄駅は、JR新札幌駅、または地下鉄新さっぽろ駅です。

地下鉄からのアクセス   バスレーンへの案内があります

JR新札幌駅の出口は2階です

そこから、商業施設「duo1」の1階にあるバスターミナルへ移動します。JRからは2階から、地下鉄からは地下1階からそれぞれ接続ルート案内がわかりやすく掲出されています。

  

北レーンの10番乗り場で「北海道開拓の村行き」のバスに乗車して15分ほどで、

バス停「北海道博物館前」に到着。目の前にレンガ造りの北海道博物館の建物が見えます。

松浦武四郎の足跡に触れて感動しました!

夫からバトンタッチしました。 妻のアンです。

首飾りで胸元を飾った武四郎さんが出迎えてくれました。

わくわく! さぁ、中へ!

カフェ&ミュージアムショップ・・・帰りに覗いてみましょう。

入場料、夫マシュウは65歳なので、なんと特別展でも無料!

妻の私は若い(?)ので1,000円なり!

ちょっと悔しい?? 早く仲間入りしなくては(笑)

さて【松浦武四郎】という人物に少し触れてみたいと思います。

1818年、現在の三重県伊勢市に生まれ、江戸時代末期に

現在の北海道を6回にわたり踏査して詳細な地理、地名などを記録!

また、そこに住むアイヌの人々の文化や生活ぶりをたくさんの日誌などに記し、

世の中に伝えました。

アイヌの人々の協力がなければ、蝦夷地の踏査は、なしえなかったことでしょう。

また、武四郎は身長が150センチにも満たない小柄でしたが(私とほぼ同じ^^)

1日に60㎞歩く日もあったといいます。

おそるべき健脚ぶりですね!

また、明治政府からは、蝦夷地の「道名・国名・群名」選定の命を受け

武四郎は6つの候補を出しますが、その一つが【北加伊道】でした。

広大な蝦夷地を踏査中、ある一人のアイヌの長老に出会い、

そこで「カイとは、この国に生まれた者」という意味を教わります。

そして、このカイこそ、アイヌの人々の国の名前にふさわしいのではないかと

彼は考えたようです。

最終的に政府により「加伊」は「海」に改められ【北海道】になりますが

アイヌの人々を思う武四郎の心は、その名にしっかりと息づいていますね。

今回の展示で、数え切れないほどの【書簡】がありましたが、

その中でひときわ、ユニークなのを発見! 思わず、くすっと笑ってしまいました(^^)

それは、根室の知人あてに「筋子を、どうか、ひと樽送ってほしい」と懇願するものでした。

え?武四郎さん、筋子好きだったのですか? 私も大好きですが・・・

それにしても、ひと樽ってどれくらいの量なのでしょう?

よほど、筋子が食べたかったようで、手紙を何度か出していたようです。

大きな首飾りをしている肖像写真の武四郎の姿がありますが

今回、現物を見ることが出来ました。

いにしえの時代の石やメノウなどを繋いで作られたようですが、

古いものを集めるのが大好きだったとのこと・・・実は「収集家」だったんですね~。

他に、小さな首飾りなどもあり、もしかすると「おしゃれ」さん?だったのかもしれません。

そして、なんといってもスケッチのうまさには驚きました!

地図や、山、川、海、北海道の各地を描いたもの、動物、植物、アイヌの方の踊りの絵など

どれもこれも素晴らしいのです! 感動します!!

すっかり見入ってしまい、おかげで足が棒になりましたよ(笑)

そうそう、彼の彫った篆刻(てんこく)も素晴らしかった! 手先が器用なんですね~。

そして、私が一番、感銘したのは彼の「人間性」でした。

和人によるアイヌ民族への酷い仕打ちや窮状を訴え続けますが、ことごとく無視され

最終的には本の出版を通して世に問い続けるのです。

「旅の巨人」と称される松浦武四郎は、弱者に【心やさしい巨人】でもありました。

良い展覧会に感謝いたします!

本を購入しました♪

松浦武四郎の業績に感銘を受け、思わず2冊!

現在も、北海道にはアイヌ語の地名が多く残っています。

私の住む札幌は、明治初め頃までは乾燥した川原がどこまでも広がり

アイヌ語では「サツホロ」・・・

サツは乾いた、ホロは大きいを意味しているそうです。

(画像は絵本・北加伊道よりお借りしました)

型染版画で描かれた素晴らしい絵本に夢中になり、一気に読んでしまいました。

(実は、お夕飯の支度を忘れそうになりました・笑)

松浦武四郎にちなんだお菓子♪

六花亭さんの「北海道命名百五十年記念菓」・・・その名も「北加伊道」です!

薄いパイ皮に包まれた粒あんのお菓子でバターの風味がいいですよ♪

おひとつ120円。常温で14~15日、日持ちがするのでお土産にもおすすめです。

今回「松浦武四郎展」を観て

彼を育んだ故郷のお伊勢さんに、また是非、行ってみたい気持ちが強くなりました♪

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コメント

  1. 通りすがり より:

    三浦泰之「『北海道』の命名と『北海道国郡図』の出版」によれば、新政府の意向を受けて、武四郎が明治2年7月に建白したのは、「日高見道」「北加伊道」「海北道」「海島道」「東北道」「千島道」の6つですが、それに対して、同年8月、新政府が採用したのは「北海道」です。
    「北海道」という名称は、江戸時代にに徳川斉昭が『北方未来考』で、既に提唱しています。

    松浦武四郎を北海道の名付け親とするのは流石に無理がありませんか。

    • ともに白髪の生えるまで より:

      通りすがりさん、コメントありがとうございます。マシュウです。おっしゃる通り松浦武四郎が提案したのは「北海道」のもととなる「北加伊道」を含む6案でしたが、もっぱら名付け親というのが定説ですね。