夫のマシュウです。
最近、よく聞く言葉に「フレイル」というのがあります。
日本語訳は「虚弱、老衰、脆弱」などで、日本老齢医学会では既に2014年から提唱しています。
私がこの言葉を覚えたのは、昨年暮れの新聞の見出し!
その後、よく「フレイル化」とか「フレイル予防」というような見出しを目にすることが多くなりました。
フレイル
フレイルとは、
「筋力などの身体機能が低下して、生活機能が障害され、心身ともに弱ってきた状態」を指しますが、一方で「適切な介入・支援により、生活機能の維持向上が可能な状態」をいうそうですね。
つまりは「介護が必要になる手前の段階」らしいです。
健康寿命との関係
ところで、健康上の問題で日常生活に影響がない期間を「健康寿命」といいますよね。
厚労省の報告では2016年時点での健康寿命は、
「女性が74.79歳」「男性が72.14歳」
一方、「平均寿命」は、
「女性が87.14歳」「男性が80.98歳」となっています。
この健康寿命と平均寿命の開きが女性では12年以上、
男性で8年以上あり、この期間が不健康な期間です。
この期間を縮めることが課題で「いかに健康寿命を延ばすか」ということにかかっています。
ある調査研究によると、重要な生活習慣は、
「タバコを吸わない」「1日30分以上歩く」「野菜・果物を多くとる」で
三つとも当てはまる人は、ゼロか一つ当てはまる人より、健康寿命が1年半も長いことが分かったということです。
この健康寿命を延伸する施策に「フレイル予防」が位置づけられています。
フレイル健診
新年度から、
厚労省が現行の75歳以上の高齢者を対象とした健診で行っている「質問票」に代わるものとして「フレイル」の状態になっているかチェックする「後期高齢者の質問票」を導入!
これを「フレイル健診」というそうです。
具体的にはアンケートで以下のような質問項目に回答することで判定されるそう・・・
①あなたの現在の健康状態は?
②毎日の生活に満足しているか?
③1日3食食べているか?
④半年前に比べて、固いものが食べにくくなったか?
⑤お茶や汁物等でむせるようになったか?
⑥半年で2~3kgの体重減少があったか?
⑦以前より歩く速度が遅くなったか?
⑧この1年間に転んだことがあるか?
⑨ウォーキング等の運動を週に1回以上しているか?
⑩周りの人から、物忘れがあるといわれるか?
⑪今日が何月何日かわからないことがあるか?
⑫タバコを吸うか?
⑬週1回以上は外出しているか?
⑭家族や友人との付き合いはあるか?
⑮身近に相談できる人がいるか?
この質問からも分かるように「フレイル」には身体的な変化だけではなく、
気力の低下などの精神的な変化や、社会的なものも含まれます。
フレイルは
「フレイル」の状態になると身体能力の低下や、何らかの病気にかかりやすくなったり、
ストレスに弱い状態になるということ。
つまり、「フレイル」になると風邪をひいても健康なら治せたものが、
こじらせて肺炎を発症したり、転倒しても打撲や骨折をしてしまう可能性があり、
結局は入院をきっかけに「フレイル」から「寝たきり」に・・・💦
この状態に、家族や医者などが早く気付いて対応できれば「フレイル」の状態から
健常な状態に改善したり、要介護状態に至る可能性を減らすことができるということです。
フレイルにならないために
幸い、私の年齢(66歳)で、このチェック項目に該当するものは「今のところ」ありません。
これは75歳以上の後期高齢者が対象ですので、
自分も普段から気にかけながら生活したいものです。
国としては、健康寿命を3年以上延ばす目標を掲げ、
実現するために「フレイル」予防に取り組んでいるということです。
私個人としても「フレイル」にならないよう、健康寿命をいかに延ばすか、
そして不健康期間をいかに短くして逝くか・・・👼
出来れば?「ピンピンコロリ」を目指したいです😊