夫のマシュウです。
父親の葬儀で喪主を務めた母親の代わりに、
私が「施主」として葬儀社との慌ただしい打合せを行いました。
父親の死は覚悟していたので、悲しみに浸るよりも「滞りなく運営しなければ」という責任の重さをひしひしと感じていました。
その過程で、いろいろな間違いやエピソードが生まれました。
まるで、悲劇の裏側の喜劇にも通じるようなことが・・・(^^)/
父親に添い寝?
私たち兄弟は、親から遠く離れた所に住んでいるため、
いざという時、駆けつけるにも時間がかかってしまいます。
ましてや、亡くなった連絡を受けてからというもの、葬儀社はもちろん、親族への連絡に追われ、既に葬儀場に運ばれていた父親の亡き骸のもとに駆けつけるなど二の次にしていました。
そんな時、地元で両親と懇意にしている方から電話!
その方は父親のことを「お父ちゃん」と呼び、私たちにとっては「小姑」のような存在!
私たちからの一報で、いちはやく葬儀社に駆けつけたようです。
「お父ちゃんを一人にしておいていいの?可哀そう!早く来れないの?」
怒っている様子です💦
私たち夫婦は、葬儀までの2日間で連絡やら手続きを済ませた後に移動する計画でした。
しかし、その方はそんな事情はお構いなし!
結局、父親の亡き骸には、私たちより1日早く地元入りした弟がつくことになりました。
そして翌日は、私たち夫婦が父親に添い寝!
ところが!
50畳ほどもある大広間のようなところに安置されていて、空調がガンガン効いています。
夜中にダンパーが落ちるような「ドーン!」という大音響が何度も!!💦
そのたびに二人ともビックリして目を覚ますので、まったく眠れず・・・
そして、おもむろに父親の顔を見てしまうのです💦
地元の習慣で、遺体には白い布はかけてないのです(@_@)
動いてないか?なんて思ったりしますが、
父親は何事もなかったように眠っています(当たり前か・・・)(笑)
ということで、遺体と一緒に夜を明かすことになり、
臆病者の妻アンは一人でトイレにも行けず、私が付き添いしました(笑)
会葬者数は何人?
父親の享年は数え94歳!
すでに地元の会社を退職して30年以上が過ぎ、
会葬者の人数も、親戚程度に限られるものと推測!30人程度と葬儀社に伝えました。
これにより会葬御礼の準備数が決まります。
葬儀社では50個単位での契約になるので、50個を準備!
ところが、通夜祭が始まる時間が近づくにつれ、葬儀会場の受け付けに並ぶ参列者が三々五々集まり始め、受付では香典の受付と会葬御礼の引き渡しが始まっています。
すでに50個は突破してしまい、急きょ50個を追加!
えーーー!!こんなに来てくれたの(@_@)
玉串の用意
参列者の見積もり数に応じて、祭壇に捧げる玉串の数も決まります。
玉串は50個用意していました。
儀式が進行し、参列者による玉串を捧げる段になりました。
斎主が渡す玉串が少なくなりそうです💦
担当者があわてて、祭壇に捧げた玉串をもう一度さげて、斎主があわててお祓いをします。
葬儀後の斎主の話でも「玉串が足りなくなるくらいの参拝者で故人の人徳が伺える」と
触れるほどでした(^^)/
参列者の見積もりは難しい!冷や冷やしましたね💦
葬儀社の臨機応変な対応に感謝です。
夕食の用意
見積もり段階では「供養飲食」という欄で、「夕食」「オードブル」「朝食」「昼食」という項目があり、それぞれの数量を決める必要がありました。
私たちがこれまで経験してきた北海道の葬儀では、通夜で一般参列者にお清めの席を設け
食事を供するという習慣はありません。
ですから私たち夫婦の理解では、
通夜祭は夕方執り行いますので終了後に故人をしのび、会食をするということで
主に親族が故人が眠る棺と一緒の部屋に泊まることを前提に「夕食」をふるまい、
そのまま泊っていただき、翌朝「朝食」を供することになるでしょう。
果たして、通夜祭後、何人の方が残る?
我が親戚連中は飲んベイが多いから、通夜祭後は酒食をたしなんで、
泊まり込む人が多いのでは?との仮説を立てました。
泊まる人数を20名として、夕食を20食、オードブルを1卓用意することにしました。
しかし、実際にはなんと4人しか残りませんでした💦
多くは翌日の葬場祭に再びお参りする旨を告げて帰ってしまったのです💦
オードブルにもほとんど手を付けずじまい。
結局、多くの食品ロスを生じてしまいました。
完全に見込み違いでした(>_<)
昼食は?
問題は翌日の出棺後の昼食です。
前日の夕食に凝りて、シビアに精査した結果が15食!
そのうち家族は7名です。
もし、8食分を超えた参列者が来ても家族分を割けばしのげる?
ですが、予想を超えて16名の方が火葬場に来てくれました。
結局1食足りず、皆さんに迷惑をかけてしまったのです💦
当然、私たち遺族には昼食はないと思いきや、
葬儀社の方の機転で、私たち家族分のご飯と汁物だけは揃えていただけましたが、
なんとも格好の悪い結果となってしまいました(>_<)
父親が亡くなったことは悲しいことではありますが、舞台回しする裏方の身としては
相当ドタバタした葬儀ではありました💦
悲劇のウラには喜劇のようなことが起こっているということでしょうか。
妻アン曰く「葬儀は予行練習できないもんね!」
アハハ! ホントにその通りですね!