バナナが高級品だったころの思い出・・・

妻のアンです(´▽｀)

今でこそ、バナナは年中、出まわっていますが、

60年ほど前、私が子供の頃は、5月頃にしか目にすることもなく、それも高級品！

なかなか口にすることが出来ない果物でした。

バナナの思い出

祖母と通称「ぎょさい」(魚菜）と呼ばれる小さな市場へ買い物に行くと

大きな「バナナの房」が何個も鎮座しています。

あぁ、食べてみたいなぁ。。。市場へ行くたび、その思いが募ります。。。

幼い私にとって、バナナはそれはそれは「あこがれ」だったんです💛

ある日、どうしても食べたい・・・そんな気持ちがムクムクと沸き上がり、

そして遂に、おさげ髪の小さな女の子は大胆な行動に出ました！

バナナ・・・もいじゃった！

当時、大きな房ごと買う人は見たことがなく、

どこかのおばさんが「バナナ〇本くださ～い」と言って買っているのを何度も目撃！

それにヒント？を得た4歳の私は「どうしたら買ってもらえるか？」と考えた末、

とうとうやっちゃいましたーーー！

あ！ドロボーじゃありませんよ（念のためにネ）

な！なんと！

大きな房のバナナを１本、祖母の目を盗んでポキッともいでしまったんです(^^;)

そして「ばあちゃん、あのネ、バナナにちょっと触ったらネ、もげちゃった」

それでどうなったかと言いますと、

少し困り顔した祖母がその一本のバナナを買ってくれたんです！！！

もう天にも昇る気持ちでした！

当時、量り売りをしていて決して安くはなかったはずです(ばあちゃんごめんね）

人生初のバナナをこうして悪い方法で手に入れましたが、

ずいぶん後になって「もいだこと」を祖母に白状すると「知っていたよ」と。。。

バナナの話・第2弾

私が小学生になり、5月の運動会が近づくと父は大きな房のバナナを買って来ました。

それは新聞紙に大切に包まれ（なぜか）和室に置かれていました。高級品でしたからね。

そして、日を追うごとに家中に「いい香り」が漂い始めるんです。ウフ♪

早く、食べたい！運動会よ、早く来て！と念じながらバナナを眺める毎日。

そして運動会当日、遂にそのバナナはめでたく私の胃袋へと消えていったのでした。

「あぁ、この世にこんなおいしい物があるんだ」と、うっとりしながらも

元来、いやしいものですから、

親が止めるのもうわの空で、ここぞとばかりに食べる！食べる！爆食い！

結果、午後の競技は散々！（お腹がはち切れそうでしたから）

夜になり（予想通り）お腹を壊して、翌日は学校を欠席！病院へ！

なんとも情けない結末でした(^^;)

昔のバナナが懐かしい

私が恋した昔のバナナって、香りが強かった記憶があるのですが、

最近のバナナはそんなに香りを放っていないと感じるのは私だけでしょうか？

一年に一度、運動会の時しか食べることが出来なかったバナナも、

今では年中、手軽な値段で手に入るようになりましたものね。

進化するバナナ

最近では「高血圧にいいバナナ」なるものをスーパーで見かけました。進化してますね。

そうそう「皮ごと食べられる国産バナナ」とかもあるようですよ。

どんなお味がするのでしょう？

ぜひ食べてみたい！

あ！幼い頃の「バナナ１本もいじゃった・・・」これだけは決していたしません。

だって私、60うん歳になったのですから・・・ネ！(笑)