夫のマシュウです。
「新型コロナ禍一色」だった今年もあとわずか・・・
外出自粛要請もあり「静かな年末年始を!」と呼びかけられていて、
なんとも盛り上がりに欠ける年の瀬となってしまいました(^_^;)
ところで日本の年末の風物詩?といえば「ベートーヴェンの第九演奏会」
この時期、日本のどこかで必ず演奏会が開かれ、新年を迎えるための縁起物?でもあります😊
第九といえば「合唱付き」の副題がついているとおり、
いわずと知れたベートーヴェンの「最高傑作のひとつといわれる交響曲」
第4楽章で4人の歌手と大人数の合唱団のコーラスが感動的ですが、
このような状況下で今年の第九はどうなることか?
新型コロナの感染は、飛沫で感染する可能性が最も高いといわれますが、
合唱団はそれをどう克服するのか?💦
毎年恒例の「大阪城フェスティバルホール」で行われる「佐渡裕さん指揮」の、
1万人の第九も「リモート開催」でした。
テレビで観ましたが、あらかじめ収録した合唱団の歌声を会場に流したり、
会場でもフェイスガードと扇風機で対応していましたっけ。
果たして、観客を入れた会場での感染予防策は?そんな心配をしながらも、
先日、札幌のhitaru(ヒタル)で開催された
「札幌交響楽団(札響)の第九演奏会」に行って来ました😊
ところで今年は「ベートーヴェン生誕250周年」です。
彼の作品を聴けるナマの演奏会は相次いで中止になってしまいましたが、
テレビやラジオではベートーヴェン特集を何度も放送していましたので、
もっぱら私はテレビ・ラジオでの鑑賞を楽しみました😊
第九も12月23日のNHK交響楽団の演奏会をFM放送で聴いていました。
年末のテレビ放送が楽しみです😊
もう一つ・・・☆
昨年は、私の父親の容態がいつ急変するかを気にしながら札響演奏会に行ってきました💦
いつ何時、連絡が入るか気にしながらの鑑賞となったのを思い出します。
寒くて雪の多い冬に逝かれるのは嫌だ・・・
もうしばらく、もってほしいと祈りながら聴いた第九・・・
結果的には、その5日後、冬晴れの日に父親は逝ってしまいました。
あれから一年・・・あっという間の一年でした。
そして、今年は新型コロナ禍に明け暮れ、オーケストラの演奏会も半年間ものあいだ中止。
その間にお客様も離れてしまったのか、満席になることはありません💦
これからもしばらくは楽団にとって厳しい経営が続くことが予想されます。
ですが、素晴らしい演奏を待っていた観客には
この演奏会が「新たな門出」になるのではと思います😊
そんなことを予感させる今年の第九・・・指揮者は秋山和慶さん。
まず序曲「レオノーレ」第3番で幕を開けました。
休憩後、いよいよ交響曲第9番「合唱付き」です。
合唱団員も白い布の合唱用マスク姿。
何だかキョンシーが目を出したような姿に見えます😊
飛沫防止の苦労が伝わってきます。
お互いの距離をとるため、人数も例年の120人から66人と少なく、間隔を取って調整。
本来の重厚な合唱の迫力が弱まってしまった感が否めません⤵
しかし、合唱団の熱意がホールいっぱいに響き渡る歌声の力となって伝わってきます😊
こういう難しい環境での演奏会であるからこそ、
コロナ禍を克服しようという「歓喜の歌」に聴こえました😊
まさに新型コロナに翻弄された2020年を締めくくる「コロナ禍での第九」として
記憶される演奏会です😊
ベートーヴェンが聴覚を失い、苦悩のなかから生み出した第九・・・
まさに現在の新型コロナという試練のなかにあっても、
「生への歓喜をみいだすエネルギーを与える曲」でした👏
新しい年になって、音楽・文化も
「災い転じて福となす」ことを祈りつつ聴きました・・・☆