悲しいけれど、在宅介護の打ち合わせ

夫のマシュウです。

道南の田舎町の病院に入院している妻の叔母の退院の目途がつきました。

退院に先だって、自宅で生活するうえでの対応について関係者が集まっての打ち合わせが、

先日、病院のカウンセリング室でありました。

これからの家での暮らしがどうなるのか?

心配な私たち夫婦も、当日、札幌から向かい同席しました。

叔母は一人暮らしなので・・・

親族が生活支援に関わることになります。

退院できるといっても、基本の栄養源は点滴に頼るしかありません。

あとは、味覚を刺激する程度の経口食を摂ることくらい。

叔母は家に帰りたい一心でリハビリに励んできたおかげで、

どうにか今は自力で歩くことができます。

自宅では、病院と同じように点滴棒を携えて歩いて生活することになります。

点滴を外して、外出することもできるといいます。

★そのときの再度、点滴針を刺すことができるのは誰?

★誰も一緒にいないときに何か異常があった場合の通報体制は?

★家に帰った当初、叔母を四六時中見守ることになるが、そのときの親族のシフトは?

妻アンは?

1週間つきっきりは、自分の体力的にキツイと言います。

そんな不安な思いを抱えながら、打ち合わせ!

★基本的には、医療保険や介護保険のお世話にもなります。

★月、水、金と、ほぼ隔日になりますが訪問看護によって

点滴液の補給を半日かけて行うように計画します。

★点滴している以外の時間は、自由に動き回れ通常の生活をすることができるといいます。

★栄養は点滴で摂ることができてますが、

口からの食事も1日2回ほど摂っているので、家に帰ってからも

好きなものを食べてもらうことができるといいます。

★ただし、十二指腸から直径4mmの管が外部に出ているので、

管の詰まりを防ぐために「ペースト状にしたものに限られる」といいます(-_-;)

★ヘルパーさんも1日1回(日曜日以外)訪問してくださるといい、

2時間程度の滞在中にしてほしい仕事、例えば買い物や掃除など。

★お風呂やトイレは病院のリハビリで訓練しており、

家でも本人ができるので問題ないといいます。

★ベッド脇に置くポータブルトイレも誰が処理するのか?という問題があるので、

設置しないことになります。

説明を聞きながら・・・

★付き添う側としてのいちばんの心配ごとは「叔母を夜中一人にしておくことができない」

ということになります。

★日中は訪問看護や、介護ヘルパーさんの目があって、異常を発見し対応もできますが、

夜中だと叔母が自分ひとりで対応できないのでは?

★ガラケイやスマホなんて使ったことないし、今さら操作なんて覚えられないだろうし・・・

そんな不安を語り合っていると・・・

どうも叔母の地元の親戚の方々は夜間の付き添いは遠慮したそうな雰囲気です(-_-;)

ここで、妻が手を挙げます。

「私がつくことにします」

「本州に叔母の弟もいて容態を気に掛けていましたので、駆けつけると思います。

なので二人で交代で面倒を見ることができますよ」

ここは、妻の、是非一度家に帰らせてあげたいという気持ちが勝ります!

というのも・・・

叔母が決して全快して家に帰れるのではなく、

半年以上入院生活が続く中で、栄養を点滴に頼るだけで弱る一方、

本人が「一度は家に帰りたい」という強い気持ちでリハビリに励んできて、

ある程度の介助を得ることで、家で生活できる目途が立ったという判断です。

もしかしたら、数日?いや一日かもしれません(-_-;)

「今を逃すと二度と帰られなくなる」という、病院側もぎりぎりの判断でした。

まさに、一時帰宅でしかないのです。

この帰宅の間に・・・

家の中の整理や、気持ちの整理の時間を持たせてあげたいという病院側の配慮でもあります。

そして、

妻も、最後になるかもしれない家での生活機会を、せめて介助することで

これまでの「感謝の気持ち」を伝え、叔母から昔の思い出話を聞き出したい。

弟である叔父も、姉との最後の機会になるはず・・・

今回、長期滞在を決めているといいます。

なので、ここはゆかりの深い二人がつきっきりで

「貴重な時間」を過ごすことにしようと考えました。

妻は・・・

打ち合わせから帰宅後、早速、本州の叔父に電話で経緯を説明。

叔母の最後となるであろう自宅への帰還日を告げ、

早速、退院当日に備え、お泊りセットの準備に取り掛かりました。

いつもの元気がない妻ですが、気を奮い立たせています!

どうか、叔母さんといい時間をすごして欲しい・・・

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コメント

  1. ジェリー より:

    こんにちは。
    今、アンさんは叔母様のところへ遠距離:介護帰省されてるんですね?
    大切な叔母様の最後かもしれないご帰宅ですから、心置きなく介護出来ると良いですね。
    さて一人暮らしになってしまったマシュウさん、朝昼晩の食事をはじめ何かとご不自由でしょうがここはアンさんのためにも 伸び伸び・・? 元気に頑張るしかありませんね!?

    • ともに白髪の生えるまで より:

      ジェリーさん、コメントありがとうございます。マシュウです。
      ご推察の通り、アンは叔母の在宅介護で泊まり込みです。
      当初は、張り切って叔母の話し相手をしていたのですが、
      日を経るにしたがって疲れてきてるようです。
      体調を崩さなければいいのですが・・・

  2. ジェリー より:

    マシュウさん、とてもご心配でしょうね。
    慣れぬ場所での泊まり込みの在宅介護..アンさんの心労も如何ばかりでしょう。
    お二人にいつもの日常が早く戻ることを ジェリーも祈っておりますよ。

    • ともに白髪の生えるまで より:

      ジェリーさん、コメントありがとうございます。マシュウです。
      叔母の一時帰宅も家族の介護・介助があってのことなので、
      アンも気を張って頑張ってます。
      温かいお気遣いありがとうございます。