妻が、いちばん聞きたかった声

夫のマシュウです。

わが家のお正月は、夫婦二人で平穏に迎えられました。

こんな穏やかな日がいつまでも続くことを祈るばかりです。

気掛かりなこと

それは、11月始めに手術を受けた「妻の叔母の回復状況」です。

面会もかないませんし、病院からの報告もほとんどありません。

そんな中、年末には親族を代表して、おじが入院病棟に電話して様子を伺いましたが、

叔母の身体には管数本がいまだに入ったまま。

「口からの食事はできない」ということで「点滴で栄養を補給」している状態だといいます。

それでも、体調の良い日は廊下を少し歩くなど、リハビリ?をしているという

近況説明があっただけでした。

その後は、順調に回復してるのか?

妻アンの心配は尽きません(-_-;)

会えないことがホントに辛そうですが、

正月には叔母を元気つけようと長崎の美術館で買い求めた可愛らしい「絵葉書」

励ましの言葉を綴り、送りました。

新年になり・・・

お正月も松の内があけようとしていたある日のことです。

固定電話の呼び出し音がリビングに鳴り響きます。

妻が電話番号を見ると、叔母の住む田舎の市外局番!

ついに悪いことが起きた?と思いました。

いつもの、叔父からかかってくる叔母の容態を知らせる電話であれば

妻のスマホに直接かかってきます。

今回は、叔母が入院している「病院の看護師」さんからでした。

看護師「〇〇さん(妻の名前)のお宅ですか?」

妻「そうですが・・・」(もうこの時心臓がバクバクしてたと妻が言います)

看護師「〇〇さん(叔母の名前)が連絡を取りたいというので、代わりますね」

妻「え?ハイ!お願いします」

「あ、〇〇ちゃん(叔母の愛称)、頑張ったねー!」

執務室?で聞き耳を立ててる私には、妻の大きな声が響いてきます。

(叔母は耳が遠いので、話をするときは自然と大きな声になります)

電話の向こうでは、叔母が「心配かけたね~」と気にかけているようです。

妻「なんも、なんも」

「なんにも気にすることないからね」

「ゆっくりでいいから、元気になってよ」

妻は励ましの言葉をかけます。

妻「今回は時間はかかるけどって、先生が言ってた。だけどゼッタイ大丈夫だからね!」

叔母「うん。頑張るからねー。だんな様によろしく伝えてね」

妻「わかったよ。ちゃんと伝えておくよ」

さらに続きます。

妻「歩いてリハビリしてるの?たいしたもんだね~。すごいよ!」

「さすがにばあちゃんの娘だー!」(笑)

そして、積もり積もった心配事が矢継ぎ早に口から出ます。

妻「何か欲しいものは無いかい?」

「病院、寒くない?」

「羽織るものは?靴下は?」

「なんでも欲しいものがあったら遠慮なく言ってよ」

「元気になるの、みんな待ってるからねー」

そして、電話の最後に「頑張るよー!」と叔母。

わずか数分の電話でしたが、姪っ子の妻の声を聞いて、少しは安心した様子です(^^)/

手術から2か月経ちますが、

いまだ口から栄養が取れてないことに叔母は「一抹の不安」を抱いているようでした。

(毎日、どんなに不安な気持ちで入院生活を送っているかと思うと本当に胸が痛みます)

あれれ?失敗作?

その日のお昼は、妻はかき揚げうどんを作ってくれましたが

「あぁ、パパ、ごめんね~」(^^ゞ

「美味しく出来なかったわ~」妻曰く、失敗作とのこと。

いえいえ、大丈夫!ちゃんと美味しくいただきましたよ!(笑)

だって、叔母と2カ月ぶりに話が出来て、興奮してたものね。

それに、病院からの電話で頭が真っ白になったし。

妻は、そそくさとお昼を済ませると、

新しい絵葉書に励ましの言葉を買いて「郵便局」へと向かいました(^^)/

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