義父、ついに逝く・・・

夫のマシュウです。

義父が緊急入院して１７日目の朝、妻はいつものように病院へと向かいました。

すると、間もなくして、家電が鳴りました💦

妻「すぐ来てほしいの！もうダメかも知れないって！」

ついにきたか！？

何かあった場合の、服装はあらかじめ用意してくれていましたので、

着替えも慌てないで済みました。

それでも、私は「落ち着け！落ち着け！」と自分に言い聞かせ、

持って行く物も準備してあるから、確認するだけで大丈夫！

すぐにタクシーを呼びました。

病院に着くと、ベッドにいつものように横たわっている義父の姿がありました。

が、今日は心電図計が動いています。

血圧計も付けられています。

酸素マスクもつけられていました。

若干、呼吸も荒く感じられます。

それでも、妻の呼びかけに、言葉にならない言葉で返事があります。

何かを訴えるような言葉も発します。

妻が「コーヒーかい？」と聞き返すと、義父はウンウンと頭を動かして意思を表示するのです。

妻「まだ、わかるんだね」と・・・

看護師さんからもらった不織布にコーヒーを浸して口に運ぶと、

吸い込んで飲み下すのもわかります。

「お父さん、ごっくんするんだよ」と妻は必死です。

まだまだ、大丈夫！？だ！！

妻が家から持って行ったわずかばかりのコーヒーですが、

飲み干してしまい、私が自販機で買ってくるほどでした。

妻は、枕元で義父が好きだった山の歌なんかも歌ってあげています😢

義父は山登りやスキーが大好きなアウトドア派な人でした。

入院当初は、歌声を聞くと頭を動かして調子を合わせるような動きもしていましたが、

今日は反応がありません。

でも、妻の歌声、きっと聞こえていることでしょう。

日も傾いて西日が差すような時間になりました。

もしかしたら、今夜が峠？

病院から泊り用の布団を貸してくれる話も出たようです。

妻は、今晩からの長期戦？に備えようと、私に、家からお泊りセットを持ってくるよう指示がありました。

その矢先です。

息遣いが、だんだん弱くなったようにも見えました。

血圧は朝からは若干低くなったものの、心電図には変化がありません。

が！！！

妻「あ！呼吸してないんじゃない？看護師さんを呼んできて！」

私は慌てて、ナースステーションに向かい、事情を告げます。

看護師も駆けつけますが、落ち着いたものです。

「まだ心電図が動いていますので、止まったら先生を呼びますので、それまで耳元で呼びかけてあげてください。」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「お父さん、よくがんばったね！」

「お父さんは一等賞だよ！」

「私はお父さんの娘で幸せだよ」

「お父さん、ありがとう！」

妻アンは、感謝の言葉を、何度も何度も、声掛けしています😢

涙声になりながらも、しっかり呼びかけています😢

しばらくして、心電図の波形もなくなりました。

先生が来て臨終が告げられました。

享年８９歳でした。

後のことは、きわめて事務的です。

葬儀社は決まってますか？

何時に霊柩車が迎えに来ますか？

それまでに、死亡診断書を書いておきますので

ご遺体は霊安室に運びますので、そこでお待ちください・・・と告げられました。

最後は、臨終を宣告した医者と看護師、事務員の方に見送られて病院を後にしました。

お義父さん・・・

１７日間の闘病生活、ご苦労様でした・・・合掌😢