逝くのは順番どおりに・・・

夫のマシュウです。

わが家の朝食は、現役時代からのクセ?で

食卓テーブルに広げた朝刊を傍らに置いて紙面をめくりながらの「ながら朝食」?です。

食事をしながらなので、ほとんど見出しを眺めるだけになるのですが、

ここだけは必ずじっくり目を通す紙面があります。それは「お悔やみ欄」

妻も紙面の向こう側から逆さになった活字を追っています。

どなたか、知ってる名前は出ていないか?

目で追いながら、

享年80代、90代、なかには100歳以上と、ご長寿の方を見つけると、

「寿命を全うして亡くなられたんだね」

高齢の親を亡くしたとわかる場合は、

「喪主を務める奥さんや子供もいい年だから大変だねー」

などと、これからの「自分が務める役目」も気になって、

自分に言い聞かせるように一人ごとが口をつきます。

並ぶ名前のなかに・・・

若くして亡くなった人の名前を見つけます。

この場合は喪主が親になっていることが多いようです。

思わず「逝く順番が逆だね」😢

そんなある日

道南の田舎の病院に入院している妻の叔母の様子を伝える電話が入ります。

妻は、夏になってから、面会に行けずにいます。

積極的な治療方法がなく、点滴で、もたせている叔母の衰弱している姿を

見るに忍びないといいます😢

しかも、今年の夏は、道南の小さな町でも異常な暑さに見舞われ、

エアコンのない田舎の病院では扇風機でしのいでいるものの、

患者さんも看護師さんも疲れ切っていると聞いてます。

この日の電話の主は?

叔母の義理の弟で、姑の次男にあたる叔父です。

叔父は叔母と同じ田舎町に住んでいて、叔母の容態に何ごとかあると病院から

いの一番に連絡が入ることになっています。

叔父が言うには、叔母が病棟を移ってどうやら空調の効いている階に移った

という報告。

少しは環境のいいところに移れたかとホッとしてると、

叔父「いやー、明日病院に呼ばれてるんだよねー」

妻「え?叔母のことで?」

叔父「いやいや、オレのことでさー」

その叔父も大腸がんの手術したあとで、定期的に検査しています。

病院から、最近の検査結果が出たというので、

先生の話があるからと・・・呼ばれたそうです。

術後の経過はいいと聞いてるので心配はなさそうですが・・・

叔父自身も病気と闘っています。

妻「おばさん(姑)の様子はどうですか?」

叔母の姑にあたる母親は「104歳」になり、認知症を患い特養に入っていました。

その特養で誤嚥性肺炎をおこし、病院に入院。

叔父「入院したままで、もう特養に帰られないのではないか?」

もう食事も摂れず点滴をつないでいる状態とのこと。

姑が入院、叔母も入院、そして叔父も病気で通院中。

もしも叔父が先に逝ってしまったら?

姑を看取るのはだれ?

叔母だって、いつどうなるかわからないし・・・

こういうのは「順番に送るに限る」

子供である叔父さんが、叔母の姑である自身の母親を送るべきなんだと思うけどね。

ましてや、叔母の夫である長男を亡くした姑です。

次男である叔父が、子供が先に逝って親を悲しませてはいけないってことだね。

あらためて「逝く順番」は守ってもらわなくては!

ところで・・・

その叔父が言うには、

毎朝、朝刊のお悔やみ欄に目を通しているといい、

私の田舎の町で私の母親の名前が載っていないか?チェックしているんだとか・・・

え?私の親の事まで心配してくれてたの?(^_^;)

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