「家族じまい」って?

夫のマシュウです。

私の田舎の特別養護老人ホーム(特養)でひとりで暮らしている母親は、

いまこのとき、人生の最期のときを迎えようとしています。

その田舎で生まれ育った私と弟の兄弟は、高校を卒業すると田舎町を出てしまいました。

就職する会社などもなかったし、父親がサラリーマンなので

家を継ぐ必要がなかったこともあります。

その田舎に、親に会うために帰省することも、年に数回程度になってしまい

田舎との関係も希薄になってしまいました。

時代が変わっていく中で

核家族世代のわれわれやその子供の世代は、

進学と同時に家を離れることが普通になっているでしょう。

そういうこともあって、

田舎の冠婚葬祭のしがらみも親の付き合いレベルなので、

私たちには関係なくなっていました。

父親が亡くなったときも、私たち兄弟が二人ともに遠くで暮らしていたので、

慌てて駆けつけて、葬儀社のスケジュールの流れの中でこなすことで精いっぱいでした。

ひと昔前までは

つまり、われわれの一世代前までは大家族世帯での暮らしがあったように記憶しています。

親は、兄弟家族と共に暮らしていたので、家族のなかで看取ることが普通だったのでしょう。

なので、私の親世代は、

親の面倒を見るというのは子供の義務だと思ってる世代でもあります。

私たちが、親から遠く離れて暮らしていることも知らぬげに言い放ちます。

父親「あいつらはサッパリ会いに来ない!来る来るといってるけどどうなってるんだ!」

遠くで暮らしているのが現実なので仕方のないことですが、

親はときとして無理を言うものです。

ですが・・・

親の最期は、しっかりと私たちの手で送ってあげたいと、弟と相談して役割分担して対応することにしています。

まずは葬儀のやり方は私が仕切ることになっています。

ですが実家の後始末をどうするか?はまだ決まってません。

ところで

テレビのワイドショーで「家族じまい」?の特集をしていました。

家族じまい?耳慣れない言葉です。

何らかの事情で、家族で親の面倒が見られなくなって外注?

親との関係が悪いということもありますが、老々介護が大変など、

いろんな事情で、ひと頃、介護離職のことが話題になりましたが、

お金で済ませられることなら外注でみてもらうということです。

家族代行サービス会社があって、そこに日々の病院への付き添いや、行政手続きの代行から、

緊急時の対応や最期の葬儀や納骨まで依頼するようですね。

このようなサービスが生まれる背景には「世の中の考え方の変化」があるようです。

前段で述べた、わが家でも経験している核家族化、少子化による家族形態の変化や

家族とのかかわり方の希薄化・・・

そもそも自分の生活自体が大変になっているなどがあるようです。

家族代行サービスが生まれた今

これからはどうなっていくのか?

さらにサービスが深化していくのは間違いないでしょう。

そんな世の中になって、親の面倒をどこまで見るのか?

つまりは私たち夫婦にとって、自分の最期の決め方に

子供の手を煩わせない考えが広まっていくんでしょうか。

エンディングノートもそうですが、最期の後始末を自分で決めておいて、

そのための費用も準備しておくことが必要になるのかも。

私たちがやろうとしていることも、家族じまいのひとつなのだろうかと思ったところです。

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コメント

  1. 山ちゃん より:

    いつも楽しく拝読しています。今日のブログは読者の皆さんが同じように悩んでいる重い内容のものだったと思います。私は田舎に住んでいて煩わしい親戚つきあいが嫌でした。関係が薄い親戚の葬式が最近多く、初めて会う?親戚もいました。結婚式は当人同士で挙げるのが普通になりました。葬儀も家族葬が増えています。都会で主流になってきていることが田舎にも流行ってきています。これからの時代「家族じまい」もそうですが、その前に「親戚じまい」が主流になりそうですね。子供や孫に迷惑をかけない残りの人生を考えたいと思いました。

    • ともに白髪の生えるまで より:

      山ちゃんさん、コメントありがとうございます。マシュウです。
      遠く離れて住む母親のこれからのことを考えているときに「家族じまい」が話題になっていて、
      わが家だけでなくいろいろ考え悩む方がいることもわかりました。
      親戚じまいも遠く離れているのでお付き合いを徐々にフェードアウトしつつあります。
      山ちゃんさん、こんばんは。アンです(*^-^*)
      60代後半になり真剣に考えなくてはいけないことがありますね。
      一番は子供に決して金銭面で迷惑をかけたくないと思っています。
      そしてできることなら病気になっても長患いをしたくないな~なんて
      都合の良いことを思っちゃう私です(^^)/

  2. アガパンサス より:

    私達が今一番考える事です、時代の移り変わりも有るし
    子どもが遠くに居る場合も有るし考えるねえ、長男が居ても
    墓じまいや永代供養している人もいますしね。

    • ともに白髪の生えるまで より:

      アガパンサスさん、コメントありがとうございます。マシュウです。
      子供の近くに移住したとはいえ、
      私たちの葬儀などを子供に頼ることができない世の中になったように思うので、
      自分達の最期は自分達で考えて道筋をつけなければと考えています。
      アガパンサスさん、こんばんは。アンです(*^-^*)
      万が一の時の始末について息子に頼んではいますが
      決して負担にならないよう最善策?をいろいろ模索しています。