やっぱり『遺言』は必要かな?

夫のマシュウです。

昨年、私たちは、それぞれの父親を半年の間に相次いで亡くしました。

死後、遺族にはいろんな手続きが待っていますが一番大変なのは遺産の相続手続きでしょう。

相続人の利害関係が絡むことですから、

葬儀社が取り仕切ってくれる葬儀の手間や苦労とは大違いですね💦

誰が主導権を握って手続きを進めるかということもあります。

遺言書の有無

相続人にとって最も関心があって一番先に手をつけることになると思われるのは

「預貯金などの現金の相続」でしょう。

被相続人が口座を持っていた金融機関にとっても一番神経を使うところで、

金融機関に相続の相談をすると、

被相続人が「遺言書」を遺しているかどうかが一番最初に聞かれることです。

「遺言書」を遺すというのは自分が死んだ後の相続で「もめごとを避けたい」という

意図のもとに、故人の遺志を優先されることを前提に書かれています。

兄弟をはじめ、権利のある親族が多い場合に、

遺産の分配で、もめることがないようという思いが込められています。

制度改正でどうなる?

今年の7月10日から「自筆証書遺言書保管制度」が始まり、

被相続人が自ら手書きした「自筆証書遺言書」が全国の法務局に預けられるようになった

という新聞記事が目に留まりました。

自筆の遺言書は、

通常は書いた本人が家の中のどこかに保管しておくことが多いようなのですが、

死後、遺族に見つけてもらえなかったり、遺族が勝手に手を加える恐れもあったようです💦

そんな悩みを解決してくれる制度だそうです。

遺言書の保管も「手数料が1通3900円」だといいますから、

「公正証書遺言書」を作るよりもはるかに安くて済み、

遺言書を遺すハードルが一気に低くなったようです(^^)/

私の父親は?

父親が亡くなったとき、生前には本人からも、母親からも、

遺言書などのたぐいについて聞いたことがありませんでしたし、

家の権利証が入っていた金庫も開けてみましたが、それらしいものは見つかりませんでした。

まあ、家以外に金銭的な貯えはほとんどありませんでした(^^)/

相続手続に関係する者も、私以外には母親と弟だけでしたし、

遺産なんて、遺された母親のこれからの生活と、実家の処分を考えると、

期待する方が無理って話でしたから、もめようがありませんでした(^^)/

遺言書がないことを確認して、一応「遺産分割協議」という形式で、

私が代表して相続する手続きをしました。

もっとも、遺産には「負の遺産」もあるようですから、

家の処分などの費用がどのくらいになるか考えると、

「相続放棄」も考えなければなりませんが・・・

借金はありませんでしたから、子供としては良し!としなければなりません(^^)/

となると、父親にとって遺言書は必要のないことだったのでしょう。

妻の叔母は?

妻アンは遠く離れて一人暮らしをしている叔母の安否伺いで、

しょっちゅう電話をかけて健康状態を確認しています(^^)/

最近の妻と叔母の話でも「遺言書」の話題がでます。

叔母の場合は、夫が何年も前に亡くなり、今は残された家にひとり暮らし!

財産はといえば、この住み慣れた家と土地くらいのものです。

叔母夫婦には子どもがいませんでした。

ですが、兄弟は、妻の父親をはじめ、多くいました。

その兄弟も次々に亡くなってしまい、甥っ子姪っ子の代になっています。

さらには、夫方の親族も登場して、複雑になっているようです💦

ですから、叔母にもしものことがあった場合に

相続問題に関わりを持つ親族は何人もいることになります💦

終活を進めている叔母は考えているようです。

さて、自分が亡くなった後の家の処分などはどうするか?

もめるんじゃないか?悩んだそうです。

そんなとき、この新制度を知って、自分の思いを自筆で遺言書としてしたためたので、

近々、法務局に相談に行くということでした(^^)/

さて、我が家はどうする?

妻は「遺すものといったらこの家と土地しかないけど、うちはひとりっ子で、もめることないから良かったね!」(笑)

私も「どうやら遺言書を遺す相手が他にいるわけじゃないしね!?」

妻「え?なぁに?今のセリフは?もしかして隠し子なんているの?」(笑)

アハハ! 居る訳ないじゃあーりませんか!(笑)

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コメント

  1. 杉ちゃん より:

    コロナ渦が治まる気配なしで、家で「モンモン」としている杉ちゃん
    です。
    明日への予測がつかない人生、遺言書、確かに必要ですね、音信不通
    だった実弟が葬儀にも来ず、遺産分割協議に「フラ~」と現れ、「法定分
    はもらうから・・・」てな悔しい思いが回避されます。
    ・・・私、個人的には遺言書なんぞなくても、円満に遺産分割できる親子
    兄弟関係を作るのが理想と考えてます。
    北海道、美瑛を舞台にした映画「愛を積む人」にあるような手紙で、故人
    の希望を伝えれば最高だと思います。(ロマンチックでもありますし・・)

    • ともに白髪の生えるまで より:

      杉ちゃんさん、コメントありがとうございます。マシュウです。
      おっしゃるように遺言書に頼らない人間関係が必要ですね。
      映画「愛を積む人」はまだ観たことがなかったので
      早速妻と仲良く見ることにします(笑)
      杉ちゃんさん、こんにちは。アンです(*^-^*)
      遺産相続でもめる話は、私の身近な所でも起きています。
      友人がその一人で、ご主人の妹さんは親の面倒を
      嫁である友人に任せっきりだったのに、
      いざ亡くなると「お金」を要求してきたそうです。
      それも法定分以上を・・・
      こうなると人間関係はぎくしゃくするばかり・・・
      やっぱりなんだかんだと言っても、最後はお金なんですね。
      なんとも言えない気持ちになってしまいますね。
      映画の紹介、ありがとうございます!(笑)
      美瑛が舞台なんですね。
      どんな手紙なのでしょう?楽しみ~~!(笑)

  2. 杉ちゃん より:

    映画「愛を積む人」は北海道の美瑛で第2の人生を送る熟年夫婦の愛
    と絆を描いたヒューマンドラマを、樋口可南子と佐藤浩市が熱演して
    ますね、あらすじは↓
    急死した妻の遺品を整理してゆくと、夫への手紙が次々と見つかるのです。
    それは、夫への遺言でもあり、夫への感謝の手紙でもありました。・・・
    ・ネタバレになりますのでこの辺で(笑)
    あと、原作(エドワード・ムーニーJrの「石積む人」)では、妻の名前が
    「アンAnn」です。)ご参考に。

    • ともに白髪の生えるまで より:

      杉ちゃんさん、コメントありがとうございます。マシュウです。
      動画配信サービスに加入して早速今晩、映画鑑賞会をすることにしました。
      そうですか・・・原作の妻の名前はアンですか。
      複雑な気持ちですね?(^_^;)

      わーん!杉ちゃんさん、わたし、アンは夫より先に旅立つんですね(涙)
      夫に向けた手紙が次々と見つかるんですか。
      わーん!泣けてくるーーー!
      って、これ映画のお話なんですね(*´σー`)エヘヘ
      実は、私、自分のエンディングノートの最後は、
      夫あてに感謝を込めたラブレターを書こうと計画しているんですよ。
      またも(*´σー`)エヘヘ
      一応?私が先に逝くことを想定して・・・ネ!(笑)
      うーん、ますます今夜の上映会が楽しみになってきたーーー!(笑)
      杉ちゃんさん、ありがとうございます(^_-)-☆

  3. 杉ちゃん より:

    映画を見る前に涙を拭くタオルを・・・・。(^o^)

    • ともに白髪の生えるまで より:

      杉ちゃんさん、コメントありがとうございます。マシュウです。
      夜、早速の映画鑑賞会でした。
      私はこらえていましたのでタオルのお世話にはなりませんでしたが、
      石を積み続けることの意味といい、美瑛の自然の美しさと厳しさも相まって
      深イイ映画でした。紹介ありがとうございました(^^)

      杉ちゃんさん、バスタオルを抱えて観ていたアンです。
      うぅぅぅ、辛すぎる~~(涙)
      持病があったとはいえ、早すぎる死でしたね。
      どんな思いであの手紙を書いたのかと思うと、
      涙腺崩壊です。
      樋口可南子さん演じるりょう子さんの
      「凛とした強さ」には感動しました。
      うぇーーーん!もっと生きててほしかったーーー!
      石積み、深いですね。単なる庭作りじゃなかったですね。
      新しい人生を始めた娘さん、牧場でがんばる若い家族、
      そして奥さまを亡くしてしまったけれど、
      決して一人じゃないご主人・・・
      みなさんに幸多かれと祈ったラストでした。
      杉ちゃんさん、いい映画、どうもありがとうございました(*^-^*)

  4. 杉ちゃん より:

    いい映画を紹介できてよかったです。
    私は遺言書を書きしたためておりますが、財産の分割と言った
    故人の考えとは別に、残された遺族への思いとして手紙を同封
    しております。(まさに「愛を積む人」と同じですね)

    • ともに白髪の生えるまで より:

      杉ちゃんさん、コメントありがとうございます。マシュウです。
      映画を観て、残された遺族の方への「お手紙」というのも心に刺さりますね。

      杉ちゃんさん、こんにちは!アンです(*^-^*)
      コメントありがとうございます。
      本当に心温まる映画でした。
      また、いいものがありましたらぜひ教えて下さいね!(^_-)-☆