札幌交響楽団の第615回定期演奏会を聴いてきました

夫のマシュウです。

今年最初の札響のコンサートへ行って来ました。

昨年末の「札響の第九」以来、久しぶりの演奏会で、新年の始まりの「高揚感」を感じます♪

今日の中島公園

1月に入って、雪の降る日が多く、中島公園も白い雪ですっぽり覆われました。

「菖蒲池」も一面凍りつき、あの優雅な泳ぎをしていたカモはどこに行ったのでしょう?

コンサートホール・キタラも白い雪の中・・・

今回のテーマは「夜想、協奏、交響」

今回の定期演奏会を指揮するのは、首席指揮者の「マティアス・バーメルト」さん。

ご自身が選んだ演奏会のテーマは、

「夜想(セレナーデ)、協奏(コンチェルト)、交響(シンフォニー)」ということです。

そのこころは、演奏曲目の順ということもしかりですが、それぞれの曲で、楽団の首席奏者がソリストとして、ソロパートを引きこなすことで一人一人にスポットライトを当てる構成となっています。

新しい切り口です。

首席奏者といえども緊張するでしょうね(^^)/

逆に、実力をアピールする場となっています。

今回のプログラム♪

ソロパートを引き立たせる3曲で構成されています。

最初は、モーツァルトのセレナード6番「セレナータ・ノットゥルナ」

次いでマルタンの「七つの管楽器、打楽器、弦楽のための協奏曲」

締めくくりはブラームスの「交響曲第2番」です。

モーツァルト/セレナータ・ノットゥルナ

この曲は、モーツァルトがザルツブルグの宮廷お抱え音楽家であった時代に書かれたもので、いわゆる「宮廷音楽の趣」です。

弦楽アンサンブルとティンパニで構成されている小編成の室内楽的な構成。

全3楽章で、特に第3楽章のロンド-アレグレットは耳なじみのある有名な曲です。

この曲では4人の弦楽器(第一、第二バイオリン、ヴィオラ、コントラバス)の首席奏者によるソロパートの演奏が聴きどころ(ソリストにとっては聴かせどころ?)です♪

マルタン/7つの管楽器、打楽器、弦楽のための協奏曲

マルタンはスイスの作曲家です。

7つの管楽器というのは、フルート1、オーボエ1、クラリネット1、ファゴット1、ホルン1、トランペット1、トロンボーン1をいいます。

打楽器はティンパニ、弦楽5部です。

これって、普通のオーケストラの編成では?とも思うのですが、管楽器と打楽器の首席奏者がソリストとしてのパートをつくり、ほかの合奏パートとの掛け合いが聴きどころ。

1949年の作品ですから、クラシック音楽としてはいわゆる現代音楽。

20世紀音楽といってもおかしくありません。

ブラームス/交響曲第2番

締めくくりは、有名なブラームスの交響曲第2番。

ブラームスは、ベートーヴェンの後継者として期待され、あの交響曲第1番が20年の歳月をついやして難産の末誕生したあと、わずか4カ月で作曲したもので、第1番の重厚感ある曲調からブラームス自身が解き放たれたようで、曲想も躍動的で伸び伸びとした雰囲気を醸し出し、「ブラームスの田園交響曲」とも言われています。

弦楽パートが奏でる「哀愁」を帯びた「美しい旋律」は感動を覚えること必至です。

独奏ということでは、ブラームスはホルンの使い方が素晴らしく、

第1楽章の独奏ホルンの幻想的で心地よい響きが聴きどころです♪

演奏会を聴いて・・・

いつもの定期演奏会では、楽団員は有名な曲の、有名なメロディを奏でないと(例えばドヴォルジャークの「新世界」第二楽章のイングリッシュホルンなど)、独奏者に対する拍手が得られないのですが、今回のプログラムでは、オーケストラメンバーの各パートの首席奏者がソリストとして個々の能力を存分に発揮できる3曲の構成でした。

モーツァルトのセレナータ・ノットゥルナは、弦楽パートの息の合った美しい響きにうっとりとさせられてしまいました。

札響の弦はいい響きをしています♪

マルタンの曲は今回初めて耳にしたのですが、現代曲が苦手だと思っていた私は

単なる聴かず嫌いだったように思います(^^)/

もっと、マルタンの曲を聴いてみたいと思いました。

最後のブラームスの交響曲は素晴らしかったです!(^^)

マティアス・バーメルトさんも、ブラームスの曲は完成度が高く、大事にしたい曲だということですが、演奏の完成度も高かったです。

最終楽章のクライマックスは大盛り上がりで、ブラボーの掛け声もかかり、

ホールは大きな感動の拍手に包まれました。

札響のメンバーも存分に力を引き出されていたように思います。

鳴りやまない拍手に応えて、定期演奏会では極めて珍しく「アンコール曲」が演奏されました!(^^)

曲目は、モーツァルトのディベルティメントニ長調K136の第3楽章でした。

これも札響の弦楽パートの美しいハーモニーが存分に発揮されて、

私たちの心を魅了してくれました♪

今回の演奏曲目は、来る1月30日に開催の「東京公演2019」のナンバーでもあります。

アンコールはその予行演習かも?

東京公演の成功をお祈りします・・・☆

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