在宅介護のリアル

夫のマシュウです。

昨年の秋からかれこれ7カ月もの間、

治療、リハビリに励んできた「妻の叔母」が念願の自宅に戻りました。

自宅生活するには・・・

家族による世話が欠かせないということで、

妻と私の二人で病院に迎えに行き、一緒に自宅に戻りました。

退院には叔母の義理の弟夫婦も駆けつけてくれましたし、

自宅の掃除も済ませてくれています。

私たち夫婦は、しばらくの間、叔母のそばで寝泊まりして生活面の支援をすることにします。

私たちにとっては「初めての在宅介護」の経験です。

といっても、叔母はどうにか自力で立って歩けますし、

トイレも自分ひとりで済ませることができます。

ですが、消化器を患っているので口から栄養を摂ることができないため、

点滴は自宅でも続けなければなりません。

病院の訪問看護サービスを受けて、隔日の週3日は朝から夕方まで点滴です。

また、胃液などを廃液するチューブが十二指腸から体外のドレンにつなげられていて、

1日に数回トイレに廃棄しなければなりません。

要介護2ということで・・・

介護保険の適用を受けて

敷居の段差解消のためスロープを設置したり、ベッドわきに手すりを設置したりと

家の中を動きやすくしたり、日別の介護計画を立て、

訪問介護のヘルパーさんも平日1時間程度は来てくれることになってます。

これらの契約が何本もあり、署名する妻アンも大忙し。

私もかいがいしく?動き回ります。

得意分野の部屋の掃除、近所の?スーパーへの買い出し!

近所といっても田舎マチ・・・歩いて15分はかかる距離。

叔母の食事は、1日2回、朝食と夕食。

リュックサックを背に介護用の食材を買い求めて行ったり来たり・・・

毎日、7千歩以上歩くことに・・・

しかし、こんなことは叔母の苦労に比べれば大したことありません。

退院後の叔母の様子

退院初日には、食べたかったと言ってた「イチゴ」が義理の弟夫婦から差し入れられ、

美味しそうにほおばり、立て続けに2個も完食!(その後、嘔吐しましたが)

「病院では天上ばかり見ていたんだけど、やっぱり自分の家はイイねー」(笑)

退院すると知って、早速お見舞いに駆けつけてくれる近所の方も!

特に親しくお付き合いしていただいてるお宅には、妻が代理でご挨拶に行くと、

折り返し、ご夫婦で訪ねてくれて、ベッド上の叔母と笑顔で話が弾んでいます(よかった!)

こういう姿を見ると、やっぱり「自分の家が一番」だとわかります。

病院だと、コロナの影響もありますが、面会も出来ませんからね。

退院の翌日には、叔母は自分で電話帳を手繰り、

何人もの知り合いに電話で退院したことを知らせています。

「何も持ってこなくていいから、顔だけ見せてちょうだいねー」

まるで自分の寿命を知っているかのような話しぶりを隣で聞いている私たちも

複雑な心境になります。

妻「○○ちゃん(叔母のあだ名)も覚悟してるんだわ」

妻とも昔話に花が咲いているようで、二人の笑い声が聞こえます。

叔母の苦労話もあったようですが・・・

退院して3日もすると・・・

本州から叔母の弟も駆けつけてきました。

たった二人になってしまった兄弟で、一番仲の良かった弟が来てくれるのです。

あいにく私は入れ違いに帰ってきましたので会えませんでしたが。

コロナ禍前の4年前に妻の父親(義父)が亡くなった年に訪ねてきて以来の再会です。

次はもうないだろうと「覚悟の再会」になりそうです。

これから叔母の介護を妻からバトンタッチ!

しばらくの間一人で看ることになります。

残り少ないであろう濃い時間を過ごしてほしいものです。

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